Interop Tokyo 2006会場で見かけた携帯ソリューション

» 2006年06月07日 22時04分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 6月6日〜9日まで幕張メッセでは、国内最大規模のネットワーク関連総合展示会「Interop Tokyo 2006」(特集ページ参照)が開催されている。ここでは、携帯関連の展示を紹介しよう。

ノキア、Eseriesの実機を展示

 ノキアブースでは、ビジネス端末Eseriesを展示しており、実機に触ることができる。展示されているのは、秋からノキアが自社ブランドで、SIMロックフリーで提供することが決定している「E60」「E61」(6月7日の記事参照)と、折りたたみ式でフルキーボードの「E70」(2005年10月13日の記事参照)など。E70についても、「現在、ニーズをはかっているところ。日本市場への投入も検討している」(説明員)としている。なお、E61はソフトが日本語化されたものを展示している。

photo E60、E61、E70を触ることができる
photo E60は日本語化されていた

富士通、auの「E02SA」に対応したモバイルセントレックス

 富士通ブースでは、現在三越百貨店で実証実験中の、RFIDタグを活用した店舗向けソリューションなどを展示している(1月31日の記事参照)。このソリューションでは、無線LANを利用したIP電話で内線通話を行うため、端末は無線LAN機能を内蔵していることが必要になる。三越百貨店で利用しているネットツーコム製の無線LAN対応携帯端末のほか、業務用PDA「MultiPass」、ウィルコムの多機能PHS端末「W-ZERO3」2005年10月20日の記事参照も対応端末として展示していた。

 また、社内では無線LANによるIP電話を内線通話に使い、社外では3Gの携帯電話を利用するモバイルセントレックスの展示も行っていた。モバイルセントレックスの端末としてはNTTドコモのFOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」(2004年7月13日の記事参照)を使うのが一般的だが、富士通ではauの無線LAN対応ビジネス携帯「E02SA」(3月15日の記事参照)も合わせて展示していた。会場では、N900iLとE02SAを混在させて無線LANで内線通話をするデモを行っている。

auのE02SA(左)とドコモのN900iL(右)で内線通話ができる

日立製作所、W-ZERO3を利用したセキュリティソリューション

 日立製作所ブースでは、W-ZERO3から企業内サーバへセキュアにアクセスするデモを行っていた。IP-SecまたはSSL-VPNを使って、アプリケーションサーバにVPN接続し、W-ZERO3上でPC用アプリケーションを動作させるというもの。CitrixのICAクライアントを利用しているという。

 日立製作所とウィルコムは、W-ZERO3を使った法人向けセキュリティソリューションで協業することを発表しており(4月20日の記事参照)その一環といえる展示になっているが、説明員は「今回は参考出展なので、製品化のスケジュールや販売方法については決まっていない」と話していた。

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