東日本旅客鉄道(JR東日本)と三井住友カードは、7月中を目処に、三井住友カードがSuica加盟店の募集を開始すると発表した。現在Suicaが利用できる加盟店は駅構内にある売店や自動販売機、また駅に隣接する駅ビルが中心となっているが、クレジットの加盟店業務で実績を持つ三井住友カードと組むことにより、より広く加盟店を増やそうという狙い。
JR東日本は電子マネー「Suica」(特集参照)を、三井住友カードはNTTドコモとともに携帯向けクレジット決済「iD」(2005年11月8日の記事参照)を推進している。SuicaとiDはどちらも非接触ICのFeliCa(2005年10月24日の記事参照)を利用しており、将来的にリーダー/ライターを共通化して、加盟店ではSuicaとiDの両方を使えるようにすることを以前から目指していた(記事1/記事2参照)。iDとSuicaが共通のリーダー/ライターで扱えるようになれば、両サービスを導入する店舗は機器の設置スペースを削減できるほか、端末導入コストを抑えられるメリットがある。
現在FeliCaを利用する電子マネーとしてはSuicaのほかにEdyが、携帯向けクレジット決済としてはiDのほかに「QUICPay」(2月2日の記事参照)や「スマートプラス」(2月22日の記事参照)がある。サークルKサンクスや、独自の電子マネーを発行予定のセブンイレブンではこれらの方式を複数利用できる共用のリーダー/ライターの設置を目指しているが、今のところまだ、プリペイドの電子マネーとクレジット決済の両方で利用できる共用端末を実際に運用している例はない(記事1/記事2参照)。
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