5分で分かる、今週のモバイル事情 7月29日〜8月18日:

» 2006年08月18日 23時59分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

番号ポータビリティの開始日は10月24日に

 8月9日、NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの3社は、10月24日より番号ポータビリティ制度(MNP:Mobile Number Portability)を開始すると発表した(8月9日の記事参照)

 MNPを利用すると、携帯加入者は電話番号を変えずに、他のキャリアへ契約を変更することができる。ただしメールアドレスを引き継ぐことはできない。また、ウィルコムなどPHSはMNPの対象とならない。

 なお同日KDDIは、MNPを利用してau・ツーカー携帯電話へ切り替える場合と、au・ツーカー携帯電話から他キャリアへ変更する場合の手数料を明らかにした(8月9日の記事参照)。他キャリアからauへ転入する手数料は無料だが、au・ツーカー携帯電話から他キャリアへ転出する場合は2100円の手数料が発生する。ドコモ、ソフトバンクがMNPの手数料をどうするかは、8月18日現在未定となっている。

ソフトバンク、新ブランドロゴはシルバー

 ソフトバンクは8月16日、新しいブランドロゴマークを発表した(8月16日の記事参照)。現行のボーダフォンロゴに代わって端末に描かれるほか、ショップの看板や配布物、関連サービスなどのデザインにも利用される。

 新ロゴマークはソフトバンクグループの企業ロゴマークと同じ2本の横縞デザインだが、色はレボリューションイエローではなく、「携帯電話本来のベース」であるシルバーになっている。

 また、端末の型番も変更される。「Vodafone 905SH」は「SoftBank 905SH」に、「V502T」であれば「SoftBank 502T」のように、既存のボーダフォン端末の型番に含まれる“Vodafone”はすべて“SoftBank”に変更される。このほか、既存端末のうち「905SH」「904SH」「705SH」「705T」には新ロゴを記した新色を発売する。

TCA、7月契約者数を発表

 電気通信事業者協会(TCA)は8月7日、7月末時点での携帯電話契約者数を発表した(8月7日の記事参照)

 携帯電話の契約数は累計で9325万3100となり、6月末からさらに38万3800増えた。純増数はNTTドコモが19万1400、auが30万3100、ボーダフォンが2万7400。ボーダフォンは3Gへの移行ペースが上がっており、7月末に3G契約が400万を超えた(8月7日の記事参照)

VISA TOUCHが9月からサービス開始、対応はDC VISAカード会員から

 ビザ・インターナショナルは8月17日、非接触IC決済クレジットサービス「VISA TOUCH」を9月から開始すると発表した(8月18日の記事参照)

 VISA TOUCHはFeliCaを利用しており、UFJニコスが開発・推進するスマートプラス(2月22日の記事参照)がベースとなっている。VISA TOUCH加盟店とVISA TOUCH加盟店のいずれでも、VISA TOUCH/スマートプラスの両方が利用できる。

 VISA TOUCHの第1号イシュアー(発行会社)となるのはディーシーカードで、9月下旬からVISA TOUCHアプリの提供を開始する。DC VISAカード会員はVISA TOUCHアプリをインストールすることにより、おサイフケータイでVISA TOUCHを利用できるようになる。

ボーイングの機内ネットワービス「Connexion by Boeing」終了へ、シリコンバレーではWiMAX列車が運行開始

 米Boeingは8月18日、航空機向けインターネット接続サービス「Connexion by Boeing」(コネクション・バイ・ボーイング)を段階的に廃止すると発表した(8月18日の記事参照)

 打ち切りの理由は、「6年間、時間とリソースと技術を投じてきたが、残念ながらこのサービスの市場は期待していたほど実現しなかった」ため。Connexion by Boeingは衛星回線を利用しており、乗客は持ち込んだ無線LAN対応のノートPCを使い、下り5Mbps、上り1Mbpsのスピードでインターネットにアクセスできるというサービスだった。

 一方、シリコンバレーでは無線インターネット接続機能を備えた列車が運行を開始した(8月3日の記事参照)。シリコンバレーとサンフランシスコを結ぶ「カルトレイン」の一部区間で、WiMAXを利用している。インターネットアクセスサービスを提供する大量輸送交通機関は、米国で初だという。

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