5分で分かる、今週のモバイル事情9月30日〜10月6日

» 2006年10月06日 23時59分 公開
[ITmedia]

ITとエレクトロニクスの総合展「CEATEC JAPAN 2006」開催

 10月3日から7日まで、幕張メッセでITとエレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2006」が開催された。今年のテーマは「デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス」。来場者数は5日間で19万4267人だった(特集:CEATEC JAPAN 2006)

 展示はAV機器や家電などが中心だったが、携帯電話キャリアのNTTドコモとKDDIが出展。自社の端末ラインアップやサービスの紹介の他、料金プランについての解説を行うなど、番号ポータビリティをにらんで火花を散らした(ドコモ関連記事1ドコモ関連記事2ドコモ関連記事3KDDI関連記事1KDDI関連記事2)。ただソフトバンクモバイルの出展はなく、ソフトバンクブランドの新端末はシャープ東芝松下電器産業など、各端末メーカーのブースで展示されていた。

 このほか新たな試みとして、従来のEdyによる入場管理に加えてドコモのおサイフケータイを利用した入場管理や名刺を渡すシステムも試験的に導入された(10月4日の記事参照)

 講演ではドコモ副社長の石川國雄氏が登壇し、講演の中で「10月12日に903iシリーズを発表する」と話し、まもなく登場する新端末と魅力的なサービスで番号ポータビリティを戦っていくことを明らかにしたほか(10月4日の記事参照)、KDDI副社長の伊藤泰彦氏はネットや通信の世界に起こりつつある変化とそれに対する取り組みを紹介した(10月4日の記事参照)。またヤフーの井上雅博社長は、携帯インターネットの世界をこの先の10年で「PCのインターネットのようにオープンなものに変えていく」と話した(10月4日の記事参照)

定額制の音楽配信サービス「Napster」サービス開始

 タワーレコードなどが設立したナップスタージャパンは、10月3日午後10時から、月額1280円から洋邦合計約150万曲が聴き放題のネット音楽配信サービス「ナップスター」を開始した(10月3日の記事参照)。PC上でのみ楽曲が再生できる「Napster Basic」が月額1280円、PCから対応プレーヤーに楽曲を転送して持ち歩ける「Napster To Go」が月額1980円。曲やアルバム単位で購入する「Napster a la carte」(アラカルト)も利用可能で、こちらは最多価格帯が洋楽150円前後、邦楽200円となっている。

iモード上で一般サイト検索が可能に

 10月5日にはドコモがiモードの検索機能に一般検索サイトとの連係機能を追加(10月5日の記事参照)。「iメニュー」の「メニュー/検索」にアクセスし、キーワードを入力して検索ボタンを押すと、検索結果の件数の下に「一般サイトを検索する」という新たな項目が現れる。ここをクリックすればiメニューサイト外の情報を13の検索サイトから調べられる仕組みだ。

 サービスを提供するのは「R25式モバイル」「Infoseekモバイル」「MSN サーチ」「F★ROUTE」「OH! NEW?」「CROOZ!」「ケータイlivedoor」「SeafTyy」「モバイルgoo」「Google」「Yahoo!モバイル」「Askモバイル」「ケータイBIGLOBE」の13サイトとなっている。

モバイルSuicaに新サービス

 モバイルSuica関連の新サービスも10月1日から始まっている。ビュー・スイカカードを持っていないユーザーでもモバイルSuicaが利用できる「EASYモバイルSuica会員」サービスが利用可能になり、現金やモバイルバンキングでのチャージが可能になった。

 さらにJCBカード、UCカード、DCカード、三井住友カード(VISA・MasterCard)、アメリカン・エキスプレスカードの5種類のクレジットカードによる決済にも対応。電子マネーの入金、定期券購入、Suicaグリーン券購入などがビュー・スイカカードなしで行える。

アイピーモバイル、データ通信サービスの商用化実験

 アイピーモバイルは10月2日、来春開始予定のTD-CDMA方式を採用したデータ通信サービスの商用化実験とネットワークの構築を開始するため、実験局免許の申請を行った。

 同社は当初、5MHz分の帯域を使い下り最大5.2Mbps/上り最大848Kbpsのサービスを2006年10月から開始予定だったアイピーモバイルだが、7月28日に延期を発表していた(7月28日の記事参照)。延期の理由は3GPPで標準化された10MHz帯域のシステムを導入し、約2倍の11Mbps/1.7Mbpsに高速化したサービスを導入するため。

さて、来週は?

 10月12日に、ドコモのハイエンドラインアップ「903i」シリーズの発表を控えている。ドコモの中村維夫社長は9月28日の定例会見で「903iシリーズ6機種をはじめ、SIMPURE(シンピュア)シリーズ2機種、キッズケータイ「SA800i」のカラーバリエーション1機種、70xiシリーズ10機種、ワンセグケータイ3機種、HSDPA端末2機種を2006年度内に発売する」と話しており、903iシリーズのほかにも数モデルの新端末が登場すると見られる。合わせて新サービスなども発表される可能性があるだろう。

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