MNP開始の10月、auが大幅純増──10月契約者数

» 2006年11月08日 17時24分 公開
[遠藤学,ITmedia]

 電気通信事業者協会(TCA)は11月8日、10月末時点での携帯電話契約者数を発表。携帯電話の契約数は累計で9407万7600となり、9月末から26万5200増加した。

photo 各キャリアの純増数の推移

グループ名 2006年10月純増数 累計
NTTドコモ 4万800 5214万3700
au(KDDI) 35万2600 2483万9000
ツーカー −15万2100 176万4100
ソフトバンク 2万3800 1533万800
累計 26万5200 9407万7600

 番号ポータビリティ制度の運用が始まった10月は、auが純増数を35万2700と大きく伸ばした。ちなみに、9月の同社純増数は31万2500で、約4万上積みしたことになる。ツーカーは、9月とほぼ同じ15万2100の純減となり、累計契約者数は176万4100となった。


グループ名 単月シェア 累計シェア
NTTドコモ 15.4% 55.4%
au(KDDI) 133.0% 26.4%
ツーカー −57.4% 1.9%
ソフトバンク 9.0% 16.3%

 ドコモは、シャープ製のFOMA端末「SH903i」を10月24日に発売したが、投入時期が10月下旬であったため、純増数は4万800にとどまった。ソフトバンクは、秋冬モデルの主力端末を多数投入したものの、MNP手続きの受け付け業務停止などのトラブルもあり、純増数は2万3800となった。


photo 各キャリアの単月シェアの推移

ソフトバンクの3G率が3割に到達

グループ名 2006年10月純増数(3G) 累計(3G) 3G率
ドコモ 81万1700 2991万 57.3%
au(KDDI) 37万500 2413万7500 97.1%
ソフトバンク 27万8800 484万1200 31.5%

 ドコモの3G(FOMA)契約数は81万1700増の2991万。9月末の54.4%から約3ポイント増え、3G率は57.3%と、6割到達が見えてきた。

 auの3G契約数は37万500増で、2G端末を使用しているユーザーは、9月末から1万7900減の70万1500となった。ソフトバンクの3G契約数は27万8800増の484万1200。3G率は31.5%と、ついに3割を超えた。

auの着うたフル稼働台数が1000万台を突破

 キャリア別の各種サービス対応状況は以下の通り。auの着うたフル稼働台数が1000万を突破した。「LISMO」を中心として、音楽サービスに力を注いできた同社。その戦略が功を奏した成果と言える。

 ソフトバンクではカメラ、ムービー稼働台数が増加、アプリ、Web稼働台数が若干の減少となった。ドコモはWeb稼働台数が微増している。

グループ名 カメラ ムービー アプリ GPS 着うた Web
NTTドコモ 調査中 非公開 調査中 非公開 非公開 4719万9900
au(KDDI) 2309万 2284万 2057万(BREW) 2110万 2288万(うち着うたフル1041万) 2174万2900
ソフトバンク 1362万7300 962万400 1184万3800 非公開 非公開 1288万4700
※「ムービー」は撮影した動画をメールで送信できる端末を指す。

ウィルコム、伸び率が鈍化

グループ名 2006年10月純増 累計
ウィルコム 3万7800 429万7500
NTTドコモ −2万6400 57万9300
アステルグループ −200 1万3800
累計 1万1100 489万600

 PHSの契約数は、総計1万1100の増加で累計489万600に達した。ウィルコムは3万7800の新規ユーザーを獲得したが、番号ポータビリティの影響もあってか、9月の6万9700増と比較すると伸びは鈍化した。

 ドコモは2万6400の純減で、累計契約者数は60万割れの57万9300。アステルグループは、東北インテリジェント通信の1万3800のみで、200の純減となった。

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