RFIDと携帯を使った情報配信システム「電波ポスター」に新機能が追加

» 2006年11月20日 22時32分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷は、ICタグなどのRFIDと携帯を使った情報配信システム「電波ポスター」に、新機能と新型端末機を追加する。

 電波ポスターは、イベント会場や商業施設などに設置されたポスター端末機「PiPorta」に、利用者がICタグ、FeliCa、おサイフケータイをかざすことで、利用者の携帯に情報をメール配信するサービス。配信するコンテンツの更新、PiPorta増設の登録などを行えるシステム管理ツールを、今回新たに追加した。これにより、従来大日本印刷が受託していた登録作業を導入企業が行うようになり、サービス提供価格の値下げが実現したという。

 2007年3月からは、おサイフケータイの「三者間通信」機能に対応。利用者がPiPortaにおサイフケータイをかざすだけで、携帯専用プログラムが自動的に起動し、PiPortaから情報を収集する。導入企業は「トルカ」を利用して、クーポン券や広告を配信できるほか、導入企業独自の携帯用プログラムの利用も可能だ。

 また、PiPortaに無線LANで接続して利用する、低価格な新型端末機「PetitPorta」も開発された。同端末は2007年3月からの提供を予定している。

 電波ポスターの新価格体系は、システム設定費が120万円、端末設定費が1台あたり1万円、月次のシステム運用費が10万円、端末管理費が1台あたり5000円となる。PiPortaは1台あたり33万円から、PetitPortaは1台あたり5万円から発売する予定だ。

 なお、彦根ユビキタス産業協議会が推進する学習型観光システムの運用実証実験「ひこねまち遊びケータイ」で、同システムの一部が採用され、11月3日より彦根市内で利用されている。

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