ドコモ、専用LAN環境に接続できる小型基地局装置を開発

» 2006年11月28日 15時51分 公開
[園部修,ITmedia]
Photo ドコモが開発した新型の小型基地局装置

 NTTドコモは11月28日、電波が届きにくいビル内や、地下などでの通信品質を向上させる小型基地局装置の新モデルを開発したと発表した。

 新開発の基地局装置は、FOMAネットワークの交換機との間の回線をIP化しているのが特徴で、ドコモが設置するビル内LAN網などを用いて容易にIMCS(Inbuilding Mobile Communication System)を構築し、屋内での通話品質を向上できる。

 さらに、従来型に比べて装置のサイズも約6分の1に小型化されており、重量も5分の1の約3キロと小さいため、壁面などに簡単に取り付けられるという特徴も持つ。

新型基地局と従来型基地局の違い
装置名 新屋内用小型基地局装置 従来型屋内用小型基地局装置
出力 100ミリワット 400ミリワット
チャンネル数 48 80
サイズ 高さ240×幅320×厚さ45ミリ 高さ400×幅317×厚さ220ミリ
重量 約3キロ 約15キロ

 ドコモはこの新型基地局装置を積極活用し、2007年3月末までに新型、旧型合わせて小型基地局を約9500カ所に設置することで、屋内での通話可能エリアを拡大する計画だ。

 なお小型基地局装置の設置は従来のIMCSと同様で、ドコモが自主的に行う場合と、法人ユーザーからの問い合わせや申し込みに応じて設置する場合がある。

Photo 新型小型基地局装置の利用イメージ

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