簡単に撮れて、きれいに残せて、すぐ感動をシェアできる──ノキア、「705NK」をアピール

» 2006年11月30日 17時41分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 ノキア・ジャパンが記者懇親会で、12月に発売予定のソフトバンクモバイル向け端末「705NK」を披露した。

 挨拶に立った同社のタイラー・マクギー社長は「705NKの発売に胸を躍らせている。これはノキア・ジャパンが日本に投入する、今年の5機種目の端末であり、これは今後も日本市場にコミットしていくことを意味している」と、新端末投入に向けた意気込みを話した。

 また705NKに搭載されたカメラの使いやすさを、自身の体験を紹介しながらアピール。京都旅行の写真や街中で起こったハプニングを撮影した写真をスライドで映し、画質の高さや、カメラの起動の速さ、撮影した写真の送りやすさなどにフォーカスした端末であると説明した。

Photo 挨拶に立ったノキア・ジャパンのタイラー・マクギー社長。「705NKはクリスマス前に発売する予定なので、親しい人や愛する人へのプレゼントにどうぞ」(マクギー社長)
Photo マクギー社長が705NKのカメラで撮影した写真。「街を歩いていたら、いきなり男が目の前に飛び出してきた。705NKはレンズカバーを開くとすぐカメラが起動するので、シャッターチャンスを逃さない」(同)

Photo 3色のカラーバリエーションで展開する705NK(左、中)。メタリックレッドのフロント面はホワイト(右)

コンセプトは「想像力に翼を」

 これまで日本に投入されたノキア端末は、充実したPC連携を特徴とするハイエンドユーザー向け端末というイメージが強かったが、705NKは、より幅広いユーザー層をターゲットとした端末という印象を受ける。デザインや質感もさることながら、それを最も象徴しているのが、カメラの使い勝手だ。

 端末の説明を行ったノキア・ジャパン マーケティングコミュニケーションマネージャーの日下部真一氏は、705Nはケータイカメラに求められる使いやすさを追求した端末だと話す。「せっかく携帯にカメラが付いていても、撮りたいと思ったときに、カバンやポケットの中を探して撮りだし、メニューをたどって──とやっていたのでは、シャッターチャンスを逃してしまう。(撮影から写真を共有するまでが)使いやすいデバイスとして提供することが重要」(日下部氏)。それを実現したのが705NK(N73)というわけだ。

Photo カメラ機能の使いやすさを実現する3つのポイント

 カメラ機能のポイントは3つある。1つ目は撮りたいと思ったときに簡単に撮れる点だ。底面に備えられた320万画素のカメラは、レンズカバーをスライドさせると起動。起動と同時に側面のシャッターボタンが青く光り、どのボタンを押せばいいかをナビゲーションしてくれる。

 2つ目は画質のよさ。独カールツァイスのレンズを採用したオートフォーカス付きの320万画素カメラで、岩肌やケーキのみずみずしさ、ペットの毛並みまできれいに撮れるという。「写真を鮮やかに、きれいに残せる。。独カールツァイスのレンズを搭載できるのはNokia端末だけ」(日下部氏)

 3つめは、撮った後の操作の分かりやすさだ。705NKで写真を撮影すると、撮影直後に画面の右側にメールアイコンやプリントアイコンなど5つのアイコンが表示され、モードを変更することなくメールを作成したり、プリントしたりできる。Bluetoothに対応しているので、手元の携帯からプリンタにワイヤレスでデータを送信することも可能だ。

 「簡単に撮れて、きれいに残せて、誰にでもすぐシェアできる705NKは、その時の気持ちや感動を鮮やかに記録して、大切な人と分かち合える。イメージをもっと豊かに伝えたいという気持ちを形にした携帯で、“想像力に翼を”というコンセプトを掲げている」(同)

 ほかにも着うたフルやAAC、セキュアなMP3を再生可能なミュージックプレーヤー、国内外で使えるFMラジオ、PC宛てのメールを確認できるEメールクライアント、メールに添付されたビジネス文書を確認できるドキュメントビューワー、高速スクロールでPC向けサイトを快適に閲覧できるPCサイトビューワーを搭載するなど、「スマートフォンとしても懐が深い」と日下部氏は胸を張る。ソフトバンクモバイルの冬モデルでは唯一のストレート端末ということもあり、ひと味違う端末を求めるユーザーの注目を集めそうだ。

Photo 会場ではBluetoothを使ったワイヤレスプリントのデモも(左)。ノキアブルーのドリンクや705NKをかたどったケーキも登場

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