2006年インテルが市場に投入した、デュアルコアXeon 5100番台の飛躍は目覚ましく、まさに「当たり年」となった。新機軸のCoreマイクロアーキテクチャー搭載により、性能を大きく向上させる一方、消費電力を抑えるという、これまでにない特性が市場に広く受け入れられた。しかも、デュアルコアだけで、インテルはその手を緩めなかった。11月15日には4つのコアを1つのパッケージに搭載したXeon5300番台を、当初の予定を大幅に前倒して投入した。「クロック周波数での性能向上から、コア数の増加による消費電力当たり性能向上へ」とインテルが説いて来たビジョンを、製品を矢継ぎ早に投入して証明した形だ。クアッドコアXeonは、多くの業界ベンチマークで最高性能を記録したデュアルコアXeonと比べても、最高50%の性能向上が実現できるという。インテルのクアッドコアXeonが牽引する形で、マルチコア化による飛躍的な性能向上が加速しつつある。

クアッドコアスペシャルインタビュー

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インテルの新世代サーバプラットフォーム

データセンター事業者も期待を寄せるクアッドコアXeonプロセッサーの魅力とは

サーバの高性能化・高機能化は、あらゆる業務を迅速かつ継続的に処理することを可能にしたが、同時にデータセンターの消費電力上昇や発熱など、新たな課題をもたらすことにもなった。そうした課題を解決すべく、製品開発へ取り組んでいるのが、プロセッサーベンダーのインテルである。同社がそれまでの計画を前倒しにして昨年11月に発表した最新のクアッドコア・プロセッサーは、多くのデータセンターが抱える課題を解決すべく、多くの特徴を備えている。今回は、データセンターをはじめとする企業システムの設計・構築に携わるITアーキテクトの一人、インターネット接続サービスやマネージドセキュリティなどのネットワークソリューションを提供しているIIJグループの中でSI事業を展開する、アイアイジェイテクノロジー チーフアーキテクトの大野豊氏に、クアッドコア・プロセッサーがもたらすITシステムの変革とユーザーメリットを聞いた。


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インテル、革新の「当たり年」を締めくくるクアッドコアXeon投入

2006年、インテルは多くの革新的なプロセッサを市場に投入した。中でもXeonの飛躍は目覚ましく、まさに「当たり年」となった。特に「Woodcrest」のコードネームで開発が進められたデュアルコアXeon 5100番台は、新しいCoreマイクロアーキテクチャーに移行し、シングルコアのXeonと比較して、性能が約3倍、消費電力当たりの性能は3.5倍に達する。


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Intel、クアッドコアXeonを公式発表

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インテルは11月15日(日本時間)にクアッドコアCPU「Core2 Extreme QX6700」を正式に発表した。リテールパッケージや搭載PCの販売も同日から開始される。 (2006/11/15)


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仮想化技術の普及へパートナーとともに歩むIntel

インフラを効率的なものに変える仮想化技術に企業は着目し始めている。仮想化実現に向けた大切な要素は何か? Intelはどのように仮想化技術の普及に取り組んでいるのか? (2006/09/28)


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Intelのポール・オッテリーニ社長兼CEO、4コアCPU計画を明らかに

デスクトップおよびサーバ向け4コアCPUは11月に出荷開始。45nm製造技術の「Nehalem」は2008年、32nm製造技術の「Gesher」は2010年に登場する見通しという。 (2006/09/27)


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HP、富士通、Unisysといった「Itanium推進連合」が勢力拡大を目指し、SunのSPARC/Solarisアプリケーションをソースコードなどの変更なしにItaniumに移行させるプログラムを開始した。 (2006/09/26)


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インテル、7100番台のデュアルコアXeonを発表

インテルは8月29日、エンタープライズサーバ向けのデュアルコアXeonプロセッサ 7100番台の価格を発表した。 (2006/08/29)


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Intelは新プロセッサ「Dual-Core Xeon 5100 series」を6月に出荷する。各社の搭載サーバを使ったベンチマークでは「競合を上回る」記録的な性能を発揮したとIntel。 (2006/05/24)


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