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特集:第1回 スタートアップ.NET――基礎から始める.NETdev .NET(4/8 ページ)

.NETを簡潔に説明できる人はそう多くない。その理由のひとつは、.NETが利用形態によってさまざまな側面を持つからだ。デベロッパーチャンネル「dev .NET」新連載となるこの特集では、これから.NETに取り組みたい読者に向けて解説していく。

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広範囲のXML Webサービス実現にはUDDIを利用した検索がキー

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 さて、XML Webサービスを使う時には、「そのXML WebサービスがどのWebサーバにあるのか」が問題となる場面もある。いつも決まったXML Webサービスを使うのであればよいが、好きなXML Webサービスを組み合わせて使いたいとなれば、XML Webサービスを検索できると都合がよい。

 XML Webサービスを検索できる仕組みが、「UDDI(Universal Description Discovery and Integration)」だ。

 UDDIは、簡単に言えば検索エンジンのXML Webサービス版と思えばよい。UDDIに対して検索条件を入れると、その検索条件に合致したサービス一覧が得られる。UDDIの検索結果には、WSDLも含まれるため、WSDLを元にXML Webサービスを提供するWebサーバーに接続して呼び出し実行が可能だ(図4)。


図4■UDDIによるXML Webサービスの検索。UDDIの公的なものは、OASIS UDDIがとりまとめている

 UDDIサーバは、公的なものだけでなく、プライベートなUDDIサーバーを構築することもできる。たとえば、Windows Server 2003には、UDDIサーバ機能が搭載されている。

 UDDIは、XML Webサービスを使うときに便利な仕組みではあるが、必須のものではない。なぜなら、XML Webサービスを使うためには、WSDLさえあればよいので、何らかの手段でWSDLを入手可能ならば、UDDIは必要ない。閉じた環境で、特定のクライアントだけが利用するような場面では、UDDIを使う必然性は、ほとんどない。


ちなみにUDDIは、UDDI自身がWebサービスとして稼働している。実際のところ、Windows Server 2003のUDDIサービスは、後述するASP.NETのアプリケーションとして提供されている。またUDDIの仕様も定まっており、手動でUDDI登録するのではなく、プログラムで登録処理を自動化することもできる。

.NET対応アプリケーションを構築するための.NET Framework

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 ここまでの説明で、.NETは、XML Webサービスを中心としたデータ中心のソリューションであることが分かったはずだ。そのため、どのような開発言語で構築しても、目的を果たしているならば、.NET対応とうたえる。

 しかしながら、Visual BasicやC++などの従来の開発環境を使って.NET対応アプリケーションを構築するとなると、その作業は相当大変なものになる。なぜならば、従来の開発環境では、XML Webサービスはもちろん、ネットワークへの対応部分ですら、開発者が自前で用意しなければならないためだ。

 そこで、マイクロソフト社は、.NET対応アプリケーションを簡単に構築するためのフレームワーク(基盤)を開発者に提供している。これが、「.NET Framework」だ。

.NET Frameworkとクラスライブラリの関係

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 .NET Frameworkは、アプリケーションを構築するための基盤となるものであり、開発者が.NET対応アプリケーションを作りやすくするためのライブラリを有している。これが「クラスライブラリ」だ(図5)。

 .NET Frameworkは、.NET対応アプリケーションを作るためのもののため、クラスライブラリとしては、特にXML Webサービス関連機能とデータ操作をするためのデータベースアクセス機能が充実しているのが特徴だ。


図5■.NET Frameworkとクラスライブラリ

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