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インストール直後の環境整備――第1回 IA64とHP-UX(その3)UNIX USER8月号「unixuser.jpサーバー構築記」より転載(1/3 ページ)

前回までで、IA-64のHP Integrity rx1600にHP-UX11iv2をインストールした。今回は、インストール直後の環境の整備を行う。XアプリをSSH経由で表示させる方法についても紹介していく。

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 rootでログインしたら、以降の作業が楽になるよう、以下の3点についてはすぐに作業しておこう。

rootホームディレクトリの変更

 標準では/(ルート)ディレクトリがrootアカウントのホームディレクトリになっているため、以降の各種設定やMozillaの起動などで、/ディレクトリにファイルが散らかってしまう。そこで、最初の作業として、適当なディレクトリを作成し、そこをrootアカウントのホームディレクトリとしたほうが良い。

 どういった名前にするかは任意であるが、トラブル時に適応できるよう、/ディレクトリのあるパーティション(ルートパーティション)上に置くことは必須である。デフォルトの/.profileには、homeディレクトリ下を想定した「/home/root」というサンプル記述があるが、通常/homeは別パーティションになっているので、/home以下には置かないことになる。Linux環境などと行き来することを想定して、FHS(http://www.pathname.com/fhs/)に沿って、ここでは/rootに変更しておく。

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 これでいったんexitでログアウトして、ログインし直せば完了だ。

TERMの固定設定

 gnome-terminal上のminicomから操作しているときなど、TERM設定が自動判別できす、ログイン時に「Value of TERM has been set to "unknown".」とメッセージが出てしまい、一部のキーが使えなくなることがある。もし、そういったメッセージを見るようなら、/root/.profileの最後にTERM設定を追加しておくといいだろう。

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 編集後、ログインし直すか、「. .profile」と.(ドット)コマンドを実行して反映させておく。

シェルのモード選択

 rootのデフォルトシェルはPOSIX Shellである。これは入力行にviとEmacsの2つのモードがあり、これらのエディタと似た操作で行編集が行える。HP-UXでのデフォルトではviのモードなので、何かを入力してからEscキーを押し、Hキーなどを押してみるとその動作が分かるだろう。

 Emacsやbashに慣れたユーザーなら、.profileの最後あたりに、

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と記述しておくと良い。ちなみにPOSIX Shellの各種設定は「set -o」で確認でき、viとemacsの項目はトグルになっている。

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