Wyseが「Winterm」シンクライアントの次世代デザインを披露
Wyse Technologyは「Citrix iForum 2004」の前日、「Winterm」シンクライアントの次世代デザインとしてSクラスとVクラスを展示フロアでプレビューした。
ターミナルメーカーの老舗、Wyse Technologyは「Citrix iForum 2004」の本格開幕を翌日に控えた米国時間の10月4日、「Winterm」シンクライアントの次世代デザインとしてSクラスとVクラスを展示フロアでプレビューした。
11月にも出荷が始まるSクラスは、AMD Geode GX 533@1.1W/466@.9Wプロセッサを搭載したビデオテープサイズのWindowsターミナルクライアント。そのフォームファクターを生かし、壁やデスクサイドに掛けたり、液晶ディスプレイの裏側に取り付けることができる。低消費電力で発熱も少なく、もちろんファンもない。
Sクラスよりもひと回り大きいが、TransmetaのCrusoeプロセッサを搭載したVクラスは、1.1GHzで駆動するパフォーマンスが特徴。こちらは年内に出荷が始まる予定。
また、同社は既存のWintermの改良版も発表した。Windows CE 5.0で動作する3150SEとWindows XP Embedded OSで動作する9150SEだ。価格は前者が399ドル、後者499ドル。どちらもCitrixの「ICA 8」プロトコルがサポートされる。
Wyse Technologyのデビッド・ジョーンズ上級副社長は「Wyseは一貫してICAをベースとした革新的なシンクライアント製品を提供してきた」と話し、今回の新製品も歓迎する。
調査会社IDCでは、セキュリティ対策や管理性向上を目的としたシンクライアントの需要が高まっており、2008年までに年率21%で同市場が成長すると予測している。それによると、2005年第4四半期のワールドワイドの出荷台数は約52万台に達するという。
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