Postgresチューニングで慢性不具合、Doblogが大規模メンテを予定
正式サービスを開始したばかりのBlogサービス「Doblog」が、不具合に伴う慢性的なサービス低下を抱えている。
NTTデータが提供しているBlogサービス「Doblog」が、延期されていた正式版サービスの提供を10月5日に開始した(10月1日既報)。
正式版サービス開始にあたっては、3点のメンテナンスが実施されていた。
ひとつは、Eメールアドレス確認フローの実装。次に、トップページのリニューアル。最後に、データベース(DB)の増強。しかし、最後のDB増強に関しては、正式版サービスリリース後も、一部不具合が解消されず、今後も継続して改善作業とメンテナンスを行うと発表していた。
そのためか、アクセスができないなどの不具合が続出している。これに関しては、DBのパラメータチューニングなどのメンテナンスを幾度か行い、対応してきたというが、8日になって「Doblogスタッフブログ」において、現状説明と今後の進め方が発表された。
当初Doblogは、利用ユーザー1万人を限界と想定し、実験サービスとしてスタートしていた。Doblogのシステム構成は、Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバとなっており、それぞれのサーバは1台ずつになっているとのこと。
これは、正式版スタート後の現状も変わっておらず、ユーザー数が限界を超えている現状では辛いのが明白という。しかし、企業として無料サービスで行いながら、Blogによる収益構造が見えていない中、システム投資を行うことは非常に難しい。それでも、少しでもユーザーに快適な状況を提供したいと予算組みはしているというコメントだ。
なお、現在のDBは、OSSのPostgreSQLを利用している。今回の不具合のボトルネックになっているのはDBであることが明らかであるが、改善のためにPostgreSQLのクラスタリング化開発を行ったが、失敗してしまったのが実情であるという。
そこで、今後の予定として、1カ月後を目処に、PostgreSQLのクラスタリングモジュールのメジャーバージョンアップ、及びDoblogアプリケーション本体をそれにあわせる改修を行う。また、大規模なメンテナンスは1カ月先を予定しているが、それまでの間にもDBのチューニングやその他の改修作業のため、おおむね週一程度で小規模なメンテナンスを行うことになるという。これらについては、その都度連絡、報告を行うとしている。
Doblogでは、今後も性能面での改善に注力しつつ、Blogを用いて何ができるのかという課題に対しての答えを模索しつつ運営していくという。
また、正式版サービス開始のタイミングでDoblogが有料化に踏み切るのではないかという噂があったが、当面の間、Doblogの有料化を行う予定はないとのこと。
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