医療品流通大手の米Henry Scheinが、人体埋め込みチップ「VeriChip」の販売を開始する。
米Applied Digitalは11月10日、子会社のVeriChipがHenry Scheinと販売契約を結んだことを発表した。Henry Scheinは北米および欧州市場で手広く医薬品流通を手掛けている。集中化・自動化の進んだ物流ネットワークを通じて125カ国以上の顧客に9万件以上の医療品を提供しているという。
VeriChipは、皮下に埋め込むタイプの小さなコンピュータチップで、医師が患者の医療記録を迅速に調べられるようにする。Applied Digitalは、米食品医薬品局(FDA)から医療向けVeriChipの販売認可を得ている。
Applied Digitalのスコット・シルバーマン会長兼CEOは、「FDAの認可を得て以来、流通手段の開拓に力を入れてきた。当社がターゲットとする市場の最大手ディストリビューターとの今回の契約は、VeriChipの採用を加速させる上で重要な展開だ」としている。
関連記事
- 医療向けの人体埋め込みチップ、FDAが認可
- 米食品医薬品局、医療業界での体内インプラント型RFIDタグの使用可否を調査へ
- 皮下にも埋め込まれるRFID、クレジット決済に利用
- 進化する医療機器――私たちはいつかサイボーグになる
- Applied Digital Solutions、人体へのチップ移植をテストへ
- 人体埋め込みチップ,FDAが発売にゴーサイン
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.