OracleがPeopleSoft全株のうち、60%以上から支持を得たと発表したことに対し、PeopleSoft経営陣は、提案を拒否すると正式に表明した。
PeopleSoftの取締役会は会合を開き、Oracleの買収提案を検討した結果、前回の結論を再度支持することに決めたという。その結論とは、Oracleによる提案は不適当なものであり、PeopleSoftはOracleが提案した1株当たり24ドルよりも相当に高い価値を持っているとするもの。自社の価値よりも低い価格で会社を売却することはなく、同社のビジネスプランは株主に対してさらに価値を高めるものであると宣言した。
PeopleSoftの取引委員会議長であるジョージ・“スキップ”・バトル氏は、「過去10日間にわたり、PeopleSoftの大株主と検討した結果、Oracleによる24ドルの提案は不適当で、PeopleSoftの真の価値を反映していないとの結論に至った。Oracle提案を拒否する株主、提案を受け入れはしたが、24ドルよりも高い価値があるとする株主を合わせると、過半数となる」と述べ、2005年の年次株主総会までに、その価値は高まると確信しているとコメントした。
取引委員会は11月10日、Oracleに対してPeopleSoftの価値はOracleによる当初提案の1株当たり26ドルよりも高いものだと勧告していた。
関連記事
- Oracle、PeopleSoft株の過半数を獲得。残るはポイズンピルのみ
- Oracle、PeopleSoft株のTOB結果発表へ
- [WSJ] ますます混戦のOracle-PeopleSoft問題
- 米最大の年金基金、OracleのPeopleSoft買収を支持
- Oracle、株式売却迫る書簡をPeopleSoft株主に送付
- Oracle、PeopleSoft買収に向け機関投資家とギリギリの攻防を展開
- Oracle提案期限間近、出方分かれるPeopleSoft株主
- [WSJ] 長い戦いの末、OracleとPeopleSoftはどちらも傷ついた
- 激震するアプリケーション業界
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.