エンジンの高速化が図られた新バージョン――Diskeeper8(2/2 ページ)
定番のデフラグツール「Diskeeper」のバージョンアップ版「Diskeeper8」が12月17日に発売される。ユーザーインタフェースが一新されたほか、エンジンも改良が加えられ、デフラグ速度が向上した。更新された部分を中心に解説していこう。
TVEにより、エンタープライズ環境でのデフラグに威力を発揮
Server Enterprise Editionには「テラバイトボリュームエンジン」(以下、TVE)が採用されている。TVEは、100Gバイト以上の大容量ディスクに特化したデフラグエンジンで、数百万個ものファイルを含むボリュームを、効率的に扱えるように設計されている。
TVEはまた、大容量ディスク専門に設計されているため、Diskeeperに搭載されている標準的なデフラグエンジンとは異なった動作が用意されている。TVEによるデフラグでは、デフラグが行われている間、ディスクのグラフィック表示は数値データに置き換えられて、デフラグの経過を表示することになる。
このためServer Enterprise Editionでサポートされる単一の最大ボリュームサイズは4Tバイトとかなり巨大だが、100Gバイト以上のディスクでは、ノーマルのエンジンに比べてデフラグ速度が向上することになる。
ディスクの状態によってデフラグを実行できる「Set It and Forget It」も健在
このほか、前バージョンと同様に、ドライブの状態に応じてデフラグを実行してくれたり、スケジュールに従ってデフラグをかける「Set It and Forget It」も利用できる。スケジューリングは任意の時間の指定ができるほか、午後10時から午前4時の間にデフラグする「夜間に実行」というモードもある。
このように便利なDiskeeper8だが、相栄電器のWebサイトには体験版も用意されている。30日間製品版と同等の機能を利用できるので、興味のあるユーザーはダウンロードし、自分の環境で試してみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.