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Qt2系列とQt3系列――第1回 フレームバッファでQtアプリ(その2)UNIX USER1月号「デスクトップで動かす・学ぶQt/Embedded」より転載(1/3 ページ)

Qt/Embeddedを使って、Linuxデスクトップマシンで組み込みのGUIプログラミングを体験する本連載。今回は、Qt2とQt3を選択するうえでの要点と注意事項について、また、Qt/X11のインストールまでを解説する。

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 Qt/EmbeddedにはQt2系列とQt3系列があります。デスクトップではたいていQt3系列のバージョンが使用されていますが、組み込みシステムではフットプリント削減*の重要度が高いことが多く、この場合Qt2系列の使用も検討事項になります。また、Linux Zaurusに代表されるQtopiaはQt2系列で実装されていて、Qt3系列での実装予定はありません。2005年3月末リリース予定のQt4*以降、QtopiaがQt4のQt/Embeddedに移植される予定となっています(コラム)

 表7は、Qt2とQt3を選択するうえでの要点と注意事項をまとめたものです。また、次のURLに現在までのリリースの変更記録があり、比較する際には役立つでしょう。

http://www.trolltech.com/developer/changes/

 なお、本連載ではQt/Embedded 3.3.3を用いて解説を行います。

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コラム 次期メジャーリリースQt 4について

 2004年11月24日現在、Qtの最新バージョンは3.3.3で、バグ修正バージョンの3.3.4が2004年末にリリースされる予定です。現在Qtの次期メジャーリリースQt 4の開発が表Aの予定で進められています。

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 Qt 4には機能的にいろいろな改善や追加がありますが、ライブラリサイズ、使用メモリ、起動時間の短縮などパフォーマンスの改善も予定されています。図AはQt 4 Preview 2のQt Embeddedの実行画面で、ウィジェット内での半透明描画が実装されているのが分かります。Preview 2では、描画図形のアンチエイリアスや描画速度の点でまだ目標に達していませんが、リリースまでに改善されるのを期待したいところです。

図A
図A Qt 4 Preview 2のQt Embeddedの実行画面(クリックで拡大します)

 本文で触れたように、PDAや携帯電話向けのQtopiaは、Qt Embedded上に構築された組み込み機器向けのデスクトップ環境です。QtopiaはQt 3のライブラリサイズや起動時間の問題のためにQt2での実装のみとなっています。Qt 4でQt 3のこれらの問題が解消されれば、Qt 4のリリース後にQtopiaがQt 4に移植され、Qt 3で実装されたIPv6などの機能も使えるようになります。これによって、組み込み機器でも半透明の描画やアンチエイリアスなどが利用できるようになり、高品位のGUIが作成できることが期待されています。

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