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Zope 2dev blog/CMS インストールガイド(2/3 ページ)

Zope(ゾープ)は、コンテンツ管理プラットフォームと称され、Webアプリケーションサ−バ(動的Webサイトの開発、実行)環境も同梱する高機能さが特徴のCMSだ。

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Zopeサーバの設定

 前述のようにZopeは自前でHTTPサーバ機能を持っている。標準では8080番ポートで起動する。

 ここでは、サーバ上で利用するHTTPサーバをZopeで占有するものとして、ポートを80番に変更し、実行ユーザを「zope」に設定する方法を紹介しよう(システムアカウント「zope」は、あらかじめ作成しておく)。

 Linuxでは一般的に、HTTPサーバを80番で起動するためにはroot権限が必要だが、Zopeはセキュリティ上の理由からrootのままでは動作しないようになっている。このため、Zopeを80番ポートで動かしたい場合には、以下の設定が必須だ。

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 上記の指定でZopeインスタンスの階層に移動してファイル確認をすると、以下のようなものが並んでいることが分かる。

bin - Zopeの起動・終了スクリプトなど

etc - 設定ファイル「zope.conf」

var - データ「Data.fs」など

log - ログ

import - .zexpファイル(Zopeバイナリ)の置き場所

Products - プロダクト(機能拡張プラグイン)の置き場所

Extensions - External Method(外部メソッド)の置き場所

 この中のetcにある「zope.conf」がサーバの設定ファイルであり、Apacheと似た設定記述フォーマットになっている。このファイルをエディタで読み込み、次の2個所を編集する(行の「#」以降内容はコメント)。

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 なおZopeにはFTPサーバ機能も用意されている。ここではそのポート番号も8021から21に変更した。FTPサーバを立てたくない場合には、次のようにコメントアウトしておけばよい。

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パーミッションの設定

 上記の設定で、rootでZopeを起動すると、80番ポートでサーバが起動し、実行ユーザが「zope」に切り替わる。

 この場合、「zope」アカウントでデータとログの書き込みができる必要があるため、Zopeインスタンスの「var」と「log」のownerを「zope」に変更しておこう。

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 以上が、Linux環境でZopeを80番ポートで起動するための設定だ。8080などの非特権ポートでよければ、rootではないアカウントのhome領域などにZopeインスタンスを作成し、そのアカウントのまま起動することも可能である。

Zopeサーバの起動

 Zopeサーバソフトの起動方法は次のようになる。

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 Apacheなど、ほかのサービスが80番ポートで動作している場合には、事前に停止しておく必要がある。上記の指定直後に次のメッセージが表示されればOKだ。

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 また、Zopeサーバソフトを終了するためには、次のように指定すればよい。ここでは終了しないで解説を続けている。

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 あるいは、次のように起動することも可能だ。

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 この場合、起動時の詳しいメッセージが表示される。起動に失敗してしまう場合は、ここで表示されるエラーメッセージが解決のヒントになる。この起動方法の場合、Ctrl+Cキーなどで終了すればよい。

 次ページでは、いよいよCMSの核となる管理画面へのアクセス方法と、主要画面の機能解説だ。

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