.NET Framework 2.0で改善されたXSLT:Visual Studio Magazine(2/5 ページ)
XMLとHTMLの架け橋「XSLT」。.NET Framework 2.0のXSLTは、性能向上と一貫した変換アプローチを図った。この特集では、2.0で置き代わるXSLTプロセッサについて、具体的な手法を挙げる。
単純な変換を実装する
XsltCommandクラスは、System.Xml.Query名前空間に存在する。データストアがIXPathNavigableインタフェースを実装していれば、どんなデータでも、XsltCommandクラスを使ってXMLデータを変換できるのだ。また、変換に用いるXSLTスタイルシートは、xsl:stylesheet宣言の中で、適切な名前空間を指定しなければならない。
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XsltCommandクラスには、2つの重要なメソッドが含まれている。それはCompileメソッドとExecuteメソッドだ。
Compileメソッドは、スタイルシートをコンパイルする。このメソッドは、いくつかオーバーロードが定義されている。慣例では、引数として、XmlReaderオブジェクトやXSLTファイルのURI(Uniform Resource Identifier)を渡すだろう。Compileメソッドを用いて読み込んだスタイルシートを使い、XMLデータを特定の形式に変換するには、Executeメソッドを用いる。すなわちコンパイルされたXSLTスタイルシートで変換実行するのがExecuteメソッドだ。
本稿では、例として、XsltCommandExample.aspxと名付けた単純なWebフォームを作っていく。このWebフォームは、NorthwindデータベースのProductsテーブルからのデータを表示する。ProductsテーブルからはデータをXML形式で取り出し、外部のProductsPaging.xslと名付けたXSLTスタイルシートを適用することで、XMLデータをHTMLに射影する。そしてこのHTMLをクライアントのブラウザに直接返す(リスト1)。
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どのようなコードが変換作業をするのか分かったところで、次に、HTML形式で商品情報を表示するXSLTスタイルシートを見てほしい(リスト2、図1を参照)。
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