通信管理機能が強化された企業向け「SoftEther CA」の新バージョン
三菱マテリアルは3月より、認証デバイスをサポートし、管理機能を強化した企業向け仮想LAN構築ソフト「SoftEther CA 1.1」の販売を開始する。
三菱マテリアルは3月より、企業向けの仮想LAN構築ソフト「SoftEther CA 1.1」の販売を開始する。
SoftEther CAは、ソフトイーサが提供しているVPNソフト「SoftEther」を下敷きに、セキュリティや運用管理機能を強化した商用版の製品。企業の拠点間接続やリモートアクセスといった用途を念頭に置いて提供されている。
新バージョンでは、クライアント側の「SoftEther CA Client」で、USBキーやICカードを用いた認証がサポートされた。これまでもPC上の電子証明書を用いた認証が可能だったが、PKCS#11準拠のこうした認証デバイスに格納された電子証明書を用いることで、さらに強固な認証が可能になる。
またサーバ側の「SoftEther CA Server」では、指定したPCに対してあらかじめサーバへの接続を予約する機能が加わったほか、一定時間通信が行われていない接続を自動的に遮断したり、ブロードキャストの通信を遮断する機能が加わった。管理画面の「Server Manager」の機能も強化され、ユーザー一覧を確認できるほか、画面上からユーザーの強制切断を行うこともできる。
Linux版SoftEther CA Serverにはさらに、1台のサーバで、複数のグループにそれぞれ仮想ネットワークを提供する「ゾーンインターフェイス」機能が搭載される。
無償版のSoftEtherについては2004年12月にバージョン2.0がリリースされているが、三菱マテリアルではSoftEther 2.0で追加された新機能を盛り込んだ「SoftEther CA 2.0(仮称)」の開発を進め、夏以降にリリースする計画だ。
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