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メールの繰り返しパターンでスパムを判定、ミラポイントの新機能

ミラポイント・ジャパンは、受信する電子メールの繰り返しパターンを解析して、スパムをフィルタする新技術「Mirapoint Rapid Anti-Sapm」を発表した。

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 ミラポイント・ジャパンは1月31日、受信する電子メールの繰り返しパターンを解析して、スパムをフィルタする新技術「Mirapoint Rapid Anti-Sapm」を発表した。日本では2月中旬から提供する予定だ。

 同技術は、米コムタッチの持つ技術をOEM供給受けて提供するもの。ミラポイントの電子メールセキュリティアプライアンス「RazorGate」が搭載する「Full Spectrum」の一部機能として利用できるようになる。

 Rapid Anti-Sapm技術では、受信メールのヘッダ、ボディをハッシュ化し、その値がどのような繰り返しパターンを持つか、コムタッチのデータベースでリアルタイムに検出、照合して、スパム度合いを判定する。ハッシュ値を照らし合わせるため、メールで用いられている言語やフォーマットに左右されることなく、分析できるのが特徴。データベースとの問い合わせに利用されるクエリーも、500バイト程度と小さいため、ネットワークにかける負担もほとんどなく利用できる。クエリーの送信には80番ポートを使用する。

 ただ、この技術は、同社が提供しているヒューリスティック分析機能「Mirapoint AntiSpam」と同時に使用することはできない。環境に応じて、どちらかの機能を選択する必要があるという。ただ「スパムの補足率(キャッチレート)や誤検知率から考えると、Rapid Anti-Sapmの方が優れている」とSEマネージャの山下暢久氏。

 ちなみに、ミラポイントが公表しているIDC調査などによる調査では、Rapid Anti-Sapmのキャッチレートは97.0%、誤検知率はほぼ0%としている。一方、競合10種のキャッチレートは95.4%で、誤検知率は3.8%だった。

 RazorGateなどが搭載する「MOS 3.5.7」から利用できるようになる。ライセンス料については、未定としている。

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