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最終回 システム監査と情報セキュリティ監査を学ぶ対策に最適な制度を活用する(2/3 ページ)

個人情報に関する各種制度を解説するシリーズの最終回。今回は個人情報保護にかかわる監査制度として、システム監査制度と情報セキュリティ監査制度について解説する。

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 情報セキュリティ監査制度は、組織やシステムが情報セキュリティ管理基準等の判断基準に準拠しているかを監査する「保証型監査」、それとのギャップは何かについて監査する「助言型監査」の2種類がある。いずれも、情報セキュリティ監査人が監査を実施し報告する制度だ。

 この制度は、経済産業省が2003年から開始したもので、NPO日本セキュリティ監査協会(JASA)が主体となって制度の普及・啓発に努めている。JASAは、情報セキュリティ監査を実施する主体が中心となって設立された団体で、そのほか、監査の標準的な手続きなどを定めたり、監査人の質を向上させるための教育を行っている。今年度より、情報セキュリティ監査人の資格認定制度(略称:ケイズCAIS)を開始した。

 情報セキュリティ監査では、原則として情報セキュリティ管理基準を判断基準として監査を行う。情報セキュリティ管理基準は、日本工業規格であるJIS X 5080の詳細管理策をコントロール(統制活動)することと、その具体的な対策であるサブコントロールからなる。サブコントロールは1000項目弱ある。JIS X 5080はベストプラクティス集であるため、サブコントロールのすべてが実現できていることが要求されるわけではない。

参考サイト
JASA
情報セキュリティ監査企業台帳

システム監査と情報セキュリティ監査を比較する

 システム監査と情報セキュリティ監査について対比すると次のようになる。

表3●システム監査と情報セキュリティ監査の比較

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

図1
図1■システム監査と情報セキュリティ監査の関係

監査のタイプ

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