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第1回 RSSの要約配信はさらに加速するBlogを支えるテクノロジー(5/6 ページ)

Blogを支えるテクノロジーそのものはとてもシンプルなものだ。Blogとは何なのか? その解はテクノロジーを知ることで見えてくるはずだ。この特集は、全3回で根底の技術を解説していく。

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RSSを読み取る「RSSリーダー」

 これまで「リーダー」と明記してきたものは、RSSを読み取るためのRSSリーダーを示している。RSSを利用するツールとしては一般的な存在となっている。RSSリーダーには、Webブラウザに組み込んで利用するものや、メールソフトのアドインとして動作するもの、単体で動作するもの、そして新着状況をピッカー表示するものなど、さまざまな種類がある。ほとんどのRSSリーダーは、RSS 0.9x/1.0/2.0のいずれにも対応している。

 RSSリーダーには、登録したRSSを定期巡回する機能が標準搭載されている。動作のその効力の見え方は、RSSで提供されたコンテンツが更新されたら、その旨をユーザーに伝えたり、自動的にコンテンツをダウンロードしたりする機能だ。

RSSをまとめるOPML

 またいくつかのRSSリーダーは、OPML(Outline Processor Markup Language)と呼ばれるフォーマットに対応している。

 OPMLは http://www.opml.org/ で提唱されているXML形式のフォーマットであり、RSSに限らず、いくつかのデータを列挙してまとめるためのフォーマットだ。OPMLを使うと、複数のRSSを1つのOPMLファイルにまとめることができる(リスト2)。OPMLは、RSSリーダー間でデータをインポート/エクスポートする時にも役立つ。

 OPML形式の拡張子は「.xml」や慣例的に「.opml」とする。コンテンツタイプはXML形式なので、「text/xml」や「application/xml」と明記すればよい。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

RSSは配信スピードを重視する定期的な記事配信に適したもの

 RSSを使うメリットは、ユーザーがRSSリーダーを使うことで、自分の好きなコンテンツの更新したタイミングを知ることができるという点にある。

 RSSが提供されていない場合、ユーザーは、WebブラウザのブックマークからWebサイトを適当な間隔でたどることが多いだろう。例外として、巡回ツールと称するものが従来からあるが、独自の機能搭載となっているものがほとんどだ。

 もしサイト上でRSSが提供されていれば、ユーザーはブックマークではなくRSSリーダーを使うことで、更新されたサイト、そしてさらには新しく追加されたコンテンツを見渡す範囲を狭く参照できるようになる(デスクトップ上で見る範囲)。そのためRSSが普及すれば、ユーザーはブックマーク代わりにRSSリーダーを使う可能性が出てくるというわけだ。実際、次期通常予定のInternet Explorer 7.0ではRSSリーダーが搭載されるとの報道があり、ブックマーク代わりにRSSが使われるのは、もう目前かもしれない(関連記事)。

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