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SOAの意味するもの――時代を見る新たな潮流(2/5 ページ)

SOAという新たな潮流が起ころうとしている。NTTドコモの携帯電話が起こした固定電話から携帯電話へのシフトや、アップルのiPODに見られるインターネットでの音楽購入へのシフトの予兆と同様に、システム構築にも新たなパラダイムが訪れている。SEはこうした大きな流れを捉えておく必要がある(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

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基幹部分もWebサービスで

 ホスト・システムで大規模なアプリケーションを開発・展開・導入してきた過去30数年は、インターネットのブレークとJavaの出現、オープンな技術標準への強烈な支持によって、再度上昇カーブに乗り始めた。Javaに限らず技術の発展はとどまることを知らないが、今われわれは1970年代に確立して揺るがない土台だと思ってきた部分にもメスを入れ、あらゆる部分をWebサービスの技術で再構築しようとしている。

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 現在のIT環境は、これらの混合であり、さらに.NETの登場、Webサービスの普及、そしてSOAへとつながってくるわけである。SOAでは、ホスト環境で可能になるような機能要件や非機能要件、そしてそれを超える仮想化、フレキシブルなITの実現のために、わざわざ同様の機能をWebサービスで重複して開発しようとしているかに受け取られるであろう。

 今まで発案し、普及させた技術を壊しているようにも見える大きなダイナミズムがそこにはある。IT企業のみならず、多くのユーザー企業にバックアップされ推進されているのがSOAである。カギはビジネス側の支援・要請である。

 今の時代は以前にも増して、ビジネスの迅速さが要求されている。在庫を持たないジャスト・イン・タイムの資材供給方式は、今では大規模なSCMのアプリケーションによってソニーなどをはじめとする世界中の製造業で、企業の重要な神経であり、その停止は重大な損失をもたらす。それほど、ITに依存する社会になったのだ。

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