「SymantecとVeritasの合併は優れている」、NetAppのCEO:VERITAS VISION 2005 Report
「EMCの買収に比べたら、SymantecとVeritasの合併は非常によいものだ」。NetAppのウォーメンホーベンCEOは、「VERITAS VISION 2005」の基調講演でSymantecとの合併を歓迎した。
米Network Appliance(NetApp)のダン・ウォーメンホーベンCEOは、サンフランシスコで開催中の「VERITAS VISION 2005」の基調講演でSymantecとの合併を歓迎。両社の関係は今後、より深まっていくとアピールした。
「ホプキンソンのある企業の買収劇に比べたら、非常に良いものだ」。ウォーメンホーベンCEOは、EMCに皮肉を込めて、Veritas Softwareのゲイリー・ブルームCEOに話しかけた。両社は2003年から、戦略提携をし、共同ソリューション開発や、ジョイントサポートを行うなど緊密な関係を維持している。
NetAppのストレージシステムは、NFS、CIFS、iSCSI、FCP(Fiber Channel Protocol)といったファイルアクセス、ブロックアクセスを問わないプロトコルに対応しており、ディクスストレージシステムの統一プラットフォームとして利用できるのが特徴。Veritasの管理ソフトと連携させ、バックアップソリューションやコンプライアンスソリューションなどを共同で提供している。
「NetAppはSymantecのリセラーでもある。ゲイリーは合併発表の前の前日、わざわざ両社の関係はこれからも変わらないことを確認する電話をくれた。むしろ、今後もよりいい関係を気づけると思う」(ウォーメンホーベンCEO)
また、データの長期保存を求める規制への準拠に対するコンプライアンスソリューションを提供していく意味でも、「合併が発表される前から、SymantecとVeritasの連携はいいものだと思っていた。ウイルスなどの外部からの侵入からも保護できるし、コンプライアンスも1社から提供される。これは顧客にとって朗報だ」と話した。
最新の「VERITAS NetBackup 6.0」では、NetAppとの共同で開発を行っており、NetAppのスナップショット技術をNetBackupからマウント・ブラウズでき、リカバリにかかる時間を大幅に削減できるようにするなど、両社の関係はさらに強化されている。
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