教訓6:データ設計(データベース設計)
データ設計に大きな問題を発見したら、直ちに開発を中止して設計をやり直せ。
これはなかなか決断し難いことではあるが、データに関する問題が分かった時点で、早く設計をやり直すことによって、致命的な問題に至るのを防ぐことができる。このシステムの場合、ある程度システム機能の設計が進んでいたことと稼動時期を延ばしたくないという気持ちが大きく作用したことで、結果的にデータベース設計の問題に気づいていながら、そのまま開発を継続してしまった。
結果は、非常に使いづらいばかりか、ユーザーが運用でカバーせざるを得ない状況が多く発生してしまった。さらに機能拡張に耐えられず、結局ニ次開発時にデータベースそのものも再設計し、再構築することになってしまった。決断を躊躇したおかげで、ユーザーに無駄な労力をかけさせたばかりか、無駄な費用も発生してしまった。
ざっと挙げただけでも、以上のような教訓が得られる。上記は私が実際に経験した例であるが、これは皆さんの周囲でも十分想定できるようなことであり、教訓として生かせることではないだろうか? 是非とも参考にして、今からでも軌道修正できることがあれば、やってほしい。
次回は、上記システムの二次開発の際に、どのように教訓を生かしたかを中心に、アプリケーション開発のポイントを中心にお話したい。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
杉山 正二
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- 特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件
- システム化を図るSEのスーパーテクニック
- ベストオブブリードで構築する高精度の在庫管理システム
- SEが木を見て森を見て本質を見抜くために
- SEが自分の「売り」を見極めるために
- プロとしてお金を稼げるSEの条件
- IT部門のリストラの進み方
- 生き残るためにITアーキテクトをめざすのも一法
- 函館空港ビルをひとり支えるSEに聞く
- SEに求められる経営的視点
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.