これからの64ビットプログラミングに必要なこと:64ビットコンピューティング最前線
今回は、ここまでの連載のまとめとして、64ビット対応アプリケーション開発者向け参考リンクなどを紹介する。
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まず考えなければならないこと
アプリケーションの64ビット化は、使用可能なメモリ幅を大きく拡張してより膨大な量のデータを一度に扱うことができるようになるというメリットがあります。しかし、今すぐに、何でもかんでも64ビット化すればよいかというと、必ずしもそうとはいいきれません。
アプリケーションを64ビット化するにあたって、重要なのは「計画性」です。まず、本当にそのアプリケーションを64ビット化する必要があるのかどうか、というところから検討することが重要です。
すべてのアプリケーションが64ビット対応になれば、アーキテクチャ的にも美しいかもしれません。しかし、開発コストや新しいシステムの維持、古いシステムとの共存およびメンテナンスの問題といったことなど、トータル面でのバランスも考えていかなければなりません。
とはいえ、PCの64ビット化は遅かれ早かれ必ずやってくるはずです。今すぐに64ビットへ移行しないまでも、将来、過去(32ビットに縛られた世界)に取り残されてしまわないよう、今のうちから「64ビット」の知識をできるだけ身につけておいて、いつでもそれを受け入れられる体制を整えておくことが大切なのではないでしょうか。
64ビット対応アプリケーション開発者向け参考リンク
最後に、64ビットアプリケーションの開発に必要なコンパイラやドキュメントのURLを表にまとめましたので参考にしてください(Table14)。まだまだ英語のサイトやドキュメントが中心ですが、日本語の説明も少しずつ増えてきています。
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Cマガ15th 15年の歩み
15年前、PC-8801や9801、X68000といった機種が主流で、私もそれらに興味を持っていました。当時学生だった私に高額なPCを購入する余裕はなく、学校帰りに近くの電気店へかよってゲームをしたりプログラムを組んで遊んだりしていました。そのころはPC-DOSの互換OSなんかを作っていました。
最初にC MAGAZINEの記事にかかわったのは今から5年ほど前、MP3特集からです。SCMPXというソフトを公開していた私に編集部の方がお声をかけてくださったことがきっかけでした。今、私はエンジニアという肩書きで仕事をしています。この15年でPCのテクノロジは飛躍的な発展を遂げました。8、16ビットから32ビットを通り越し、今や64ビットの領域へ入りつつあります。この先も確実に進化するであろうテクノロジの一歩先を常に見続けられるよう、日々プログラミングにそして執筆活動に取り組んでいきたいと考えています。
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