最適なサービスの活用:BPM:『SOA―サービス指向アーキテクチャ』から転載(2/2 ページ)
この記事は翔泳社発刊の書籍『SOA―サービス指向アーキテクチャ』の一部を許可を得て転載しています。
Shared Businessサービス
ビジネスロジックを持つ単体のWebサービスコンポーネントである。自立した機能が実装されており、上位レイヤーとなるComposite Business Processサービスの要素となる。特に粒度の制限はないが、一般的には粒度は細かい。
Composite Business Processサービス
一連のビジネスプロセスが1つのサービスとして扱えるようにWebサービス化されたものである。前述のApplication &Data Accessサービス、Shared Businessサービス、後述するCommonサービスなどをプロセスの要素として組み込む。サービスだけでなく、各種コンポーネントやモジュール、非同期メッセージの送受信やヒューマンワークフローなども要素として組み込むことができる。粒度は大きく、業務を実現するビルディングブロックとして活用できれば高い生産性を生む。
Commonサービス
最も粒度が小さいサービスであり、J2EEや.NETなどのサービスを運用する基盤となるミドルウェアが持つ機能をサービス化したものである。ログへのアクセス、セキュリティ機能へのアクセス、例外処理や管理機能へのアクセスなど機能の範囲は相当幅広い。これらは当然ながら直接利用することも可能な
ので、あくまでサービス化することのメリットがある場合に考慮すべきと考えておくとよい。
Presentationサービス
ポータルフレームワーク(第2章の「2.3.4 ポータルフレームワーク」を参照)におけるポートレット※ 1に代表されるユーザーインタフェースのサービス化モ
※1 ポートレット
ポータルフレームワークにおけるプレゼンテーション層の機能単位となる「ウィンドウ」を示す。ポータルサイトは通常、複数のポートレットを組み合わせた形で表示される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.