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EA導入のツボはポートフォリオ・マネジメント:Information-Age Applications Day 2005(2/4 ページ)
「Information-Age Applications Day 2005」で、ヘッドストロング・ジャパンのプリンシパルで、金融庁CIO補佐官の桑原義幸氏がEA導入の考慮点について講演した。
EAの動向
EA発祥の地は米国だ。EAは1993年から2001年までのクリントン政権時代に登場した。クリントン政権がEAを取り入れた背景には調達改革があった。ITに関する調達はベンダーへの依存度が高く、とくに国防に関して大きな予算をITに投じていたため、国民に対する説明責任を果たすべくEAに取り組んだ。7〜8年の歳月をかけて省庁個別のEAが構築された。
2001年以降、ブッシュ政権になると、さらなる最適化を求めてクイック・シルバー・プロジェクトが発足し、連邦政府における省庁横断のEAへの取り組みが始まった。プロジェクトは、現在も進行中だ。
同氏は「2つ取り組みにおける差異は、後者が投資効果を起点としたポートフォリオ・マネジメントの手法を取り入れた点、そして構築したEAをもとに立ち上げたプロジェクトをプログラム・マネジメントの手法で管理している点です」と解説し、日本においては、省庁横断のEA構築までには至っておらず、省庁個別の段階にあるとの認識を示した。
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