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顧客満足度ナンバーワンSEの条件とは?(3/3 ページ)

連載の最終回。成功するSEの姿はどんなものか、もう一度整理してみたい。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

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第6のカギ:物事を多面的に見よ

 コミュニケーションの場合など、「相手の立場で」と強調したが、どうすればできるようになるだろうか? そもそも自分は自分、相手は相手であり、どんなに逆立ちしても完全に相手の立場に立つことはできない。したがって、相手の立場に立つことをシミュレーションするわけである。そのためには、日頃から訓練しておかないと、いざというときにさまざまな人の立場に立てるわけがないし、相手の視線や視点で考えることはできない。

 私が常日頃心がけていることは、自分と全く違う考え方の人や全く違う職業の人の言葉や考えをできる限り、「ほぉ、こんな考え方、見方をする人もいるんだ」と頭の中の引き出しに入れておくことである。この引き出しの積み重ねが、物事をどれだけ多面的に見られるか、に関わってくる。

第7のカギ:自分を知り、得意な土俵で勝負せよ

 これまでいろいろなことを述べてきたが、かく言う私もすべてを完璧に実行できているわけでもないし、そんな人にこれまで出会ったことはない。要は自分をどれだけ客観的にレビューし、自分の長所、弱点を正確に把握しているかが重要になる。

 私の経験では、自分自身を客観的に把握し、その上で行動できることが仕事ができる人の必要条件だ。何度も言うが、SEに求められる知識・スキルは広範であり、すべてを兼ね備えた人はまずいない。抽象化と具体化をとっても、全く違う能力であるし、アーキテクチャとアプリケーション設計も大きく異なる能力が必要になる。したがって、自分は抽象化と具体化のどちらが得意か、アーキテクチャとデザインとどちらが好きか、といったことを問いかけながら、自分の得意な分野を見つけ、それを伸ばすことで、優秀なSEになってほしい。

 まだまだ書きたいこともあるが、そろそろ紙面も尽きてきたようである。いろいろ書いてきたが、自分なりに役立つ点を見出し、これまでの内容を参考にして、是非ともお金のとれるSEになってほしい。

 最後は最終回にふさわしい質問で締めくくるとしよう。あなたの上司あるいはクライアントから、「我社でも顧客中心の戦略を推し進めることになった。そこで、我社に最適なCRMソリューションを導入したい。導入メンバーの中心として、CRMシステムを設計してほしい」という依頼があった。さて、あなたならどうする?

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杉山 正二

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