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ついにSunとOEM契約――ストレージネットワークのEmulex(2/2 ページ)

ユーザーの要望を受け、SunはストレージネットワーキングベンダーのEmulexとHBAのOEM契約を締結した。

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 7月11日の合意により、Solaris環境でのEmulex HBAの動作に関する従来の問題も解消される。その問題とは、Sunの「Leadville」ドライバ(StorEdge SAN Foundationの一部で、Solaris 8のアップデート4で初めて登場)のネイティブサポートが欠落していることである。このため、システム管理者は手作業による設定に相当な労力を強いられてきた。

 スミス氏によると、Emulex HBAにLeadvilleのネイティブサポートが組み込まれる予定で、これによりユーザーは、再起動することなしにストレージの再構成を行えるようになるという。

 スミス氏は、SunがほかのEmulex製品のOEM供給も受けることを期待している。「これは長期的な契約になると予想している。当然、ほかの製品も後に続くものと考えている」と同氏は語る。

 アナリストのギャレット氏は、SunがEmulexのエントリーレベルのFibre ChannelスイッチのOEM供給を受ける可能性は低いと考えている。というのも、同社は既に、QLogicから同様の製品の供給を受けているからだ。

 「しかしSunのStorEdge 6130ストレージアレイには、EmulexのFibre ChannelスイッチであるInSpeedがチップ上に既に組み込まれている」と同氏は指摘する。Emulexは2003年にVixelを買収したのに伴い、InSpeed技術を取得した。

 ギャレット氏は、SunとEmulexとの提携、そしてSunが最近、ストレージ分野のライバルでもあるEMCと協力関係を結んだことを歓迎している。EMCとの提携もユーザーの利益を優先したものだという。

 「Sunがストレージに関して賢くなってきたのを喜んでいる」とギャレット氏は語り、Sunが最近、ストレージ部門に新たな幹部を登用したことを指摘した。

 「Sunはあらゆる分野でオープンな姿勢になってきた。彼らはベンチャー企業とも話し合って、技術を評価し、ユーザーが必要とするものを提供しようとしている」(同氏)

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