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オープンソースプロジェクトのマーケティングに効くお呪い(2/2 ページ)

プロジェクトまたは製品の成否を決定するものは、結局、現在および将来のユーザベースとの間にどれだけの対話が交わされたか、である。ほとんどの開発者にとって、マーケティングは黒魔術だ。

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 開発者相手のマーケティングでは、大金をばら撒くか、コミュニティーを築き上げるか、2つに1つしか方法がない。もちろん、活動を始めたばかりの企業には――とくに、フリーソフトウェアを販売しようという企業には――潤沢なマーケティング資金などあるはずがない。

 となれば、残るはコミュニティーモデルである。ブログ、Tシャツ、ニュースグループ、開発者イベントなどを駆使し、ゲリラ的マーケティングを展開することが必要となる。大企業なら、業界刊行物で宣伝し、駅を広告で埋め尽くすなど、金に物を言わせたメッセージ伝播方法が採用しやすく、楽だろう。そういう金満企業(や、ときに飛び交う誹謗中傷)に対抗するには、コミュニティーによる支援を実現し、ウィルス感染的な効果を期待するしかない。大企業にしても、内心望んでいるのは実はそれである。

コミュニケーションが鍵

 さて、深遠な知恵の一端を上に述べたが、当然湧いてくる疑問は「で、次は何を……」だろう。これまで学んだことをまとめておこう。

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 プロジェクトまたは製品の成否を決定するものは、結局、現在および将来のユーザベースとの間にどれだけの対話が交わされたか、である。オープンソースコミュニティーは、製品開発者とその開発努力を支援する人々との助け合いで成り立っている。コミュニティーを作っている人々と正直に粘り強く対話しつづけることが、マーケティングの第1歩であり、大きな成功を引き寄せるための鍵となる。

Dave Rosenbergは、オープンソースプロジェクト問題のライター兼コンサルタント。ほかに、LinuxWorldのコンテンツプログラムを担当している。Linuxベースの携帯電話でオープンソースのグリッドアプリケーションを実行することが夢。



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