商施設IT化の最前線:uVALUEコンベンション2005(2/2 ページ)
今後、何気なく見ている商施設のディスプレイ内容が目まぐるしく書き換わる日が近いかもしれない。HITACHI uVALUEコンベンション2005で日立は、商空間のITを具体化して見せた。
さまざまな所で情報のリアルタイム表示が進む
電車内などで利用する案内表示システムも展示されていた。「車内案内表示システム」は、車内に情報サーバを置き、無線装置で案内表示コンテンツをいっせい配信するというもの。
この関連製品として展示されていたのが「電子ペーパディスプレイ」。適応分野としては、鉄道車内、駅構内、都市空間や店舗で広告や各種案内、公共での情報掲示、そして医療カルテ、営業カタログ保守図面などの利用が挙げられている。
電子ペーパディスプレイは、2005年7月現在は試作段階であり、13.1インチのペーパーパネルの採用、メモリー性、長期間の静止画表示を活かす用途が想定されているという。パネルの裏面を見れば、制御部はとてもコンパクトであることが分かる(上写真)。無線LANを介した表示内容の書き換えを可能としている。
現在主流の車内吊り広告でも管理システムが展示されていた(上写真)。広告の裏面にミューチップを貼り付け、作業員が車内で吊る位置を確認できるというもの。
気づきから理解の情報提供
最近では、都心部の駅周辺でよく見られるようになってきた特殊ディスプレイだが、その新たな効果の一例も展示されていた。適用分野として挙げられていたのは、駅構内や周辺、デパートの催し物展示、学校や病院など公共機関での利用。
「インプレッシブスクリーン」は、通行する人に対して反応するため、注目度が高まり、どのような情報を立ち止まって見たか? などをログ記録する側面も持っているという。このソリューションは、すでに販売段階にある。
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