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個人情報3万6239件、カード番号1万件──「楽天市場」店舗問題、大規模漏えいに
「楽天市場」店舗からの個人情報流出問題で、楽天は8月6日、累計3万6239件の流出を確認したと発表した。1万26件でクレジットカード番号が含まれるという。
「楽天市場」店舗からの個人情報流出問題で、楽天は8月6日、確認できた流出件数は累計3万6239件になったと発表した。そのうち1万26件でクレジットカード番号が含まれるという。当初は約120件としていた流出件数が拡大、大規模な個人情報流出事件に発展した。
同社によると、流出が確認されたのは、センターロードが楽天市場で運営していた店舗「AMC」のこれまでの受注件数約9万4000件のうちの3万6239件。クレジットカード番号が含まれていたのは、同店舗で使用され、楽天が注意するよう連絡していた約2万1000件のうちの1万26件だという。
8月5日、大手マスコミからの追加の情報提供をもとに調べたところ、提供された情報のうち、楽天市場の取り引き情報だと判明した情報のすべてが同店舗での取り引きだと確認した。
楽天によると、マスコミから提供された情報には、楽天以外のサイトでの購入と思われる取り引き情報が少なくとも8545件含まれていたという。
流出問題では7月23日、楽天が同店舗から123件の情報流出を確認したと発表。その後284件に拡大し、「7万〜10万件が流出した可能性」との報道に対し同社は「事実関係は確認されていない」としていた。
同社は8月中旬以降、カード番号情報を店舗と遮断する対策を発表しているが、一部店舗が8月10日以降に新方式に移行できない問題が起きている(関連記事)。
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