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導入が進む経営管理の標準「CPM」(4/4 ページ)

前回からCPMについて経営コンサルタントの視点から解説している。今回は、CPMの基本となる経営管理のPDCAについて考えてみたい。(特集:データ経営でビジネスを制す)

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内部プロセスの管理へ

 このように、企業経営には行動と結果の因果関係が迅速に把握されることが求められ、それが次の計画の基礎ともなる。これら経営管理のPDCAの順でCPMのシステムとして必要な機能を捉えると、ふつう計画策定/予算編成のサポート機能があり、実績を予算と対比して分析をする予実差異分析があり元の予算を修正するバージョン管理がある。

 それと連動して、そもそもなぜそうなったのかを顧客の視点から、あるいは業務の視点から捕捉し、単に売上高や利益の予実比較に止まらずに、戦略進捗の方向性が合っているか、この先はどうなるのかを総合的に評価するスコアカーディングあるいは戦略マップの表示がある。それと並んで、いわゆるBIという部分が最近ではリアルタイムに業務情報をKPIという形で映し出している。

 これら一連の包括的な情報を使って経営管理を行うことを可能にするのがCPMの概念といえ、業績を評価(Check)した後の行動(Action)によりそれが完成する。戦略推進の加速であったり軌道修正であったり新たな投資意思決定である。この繰り返しにより企業価値を向上させるのである。 

 昨今はそれらと同時に、社内の内部プロセスに対するアクション、すなわちリスクマネジメントの観点も企業業績管理の重要なファクターとなっている。この点については次回述べる。

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秦 久朗(はた ひさあき)

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