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企業市場への足掛かりを得たいMacromedia、Flex 2でリッチ体験開発のすそ野を拡大Macromedia MAX 2005 Report(2/2 ページ)

エンタープライズ市場に足掛かりを得たいMacromediaは、アナハイムで開催中の「Macromedia MAX 2005」でFlex 2のα版を公開した。豊かなユーザー体験を開発する敷居を一気に引き下げるのが狙いだ。

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 初日の基調講演で提示されたロードマップによると、パフォーマンスが劇的に改善された実行環境としての「Flash Player 8.5」、オブジェクト指向でユーザーインタフェースの作成やサーバとのデータのやり取りを簡単に作成できる「Flex Framework 2」、Eclipseベースの統合開発環境である「Flex Builder 2」(コードネーム:Zorn)がα版として公開され、既存システムのデータに接続し、メッセージングサービスをクライアントまで拡張する「Flex Enterprise Services 2」のα版も近く公開されるという。


Flex 2の概念図(クリックすると拡大)

 「データモデル、サービスモデル、メッセージング、パーシスタンスなど、サーバと同じ環境でクライアントのアプリケーションを開発できるようになる」とワトコット氏は話す。

 開発環境であるFlex BuilderのベースがDreamweaverからJava開発者らに人気のあるEclipseに変更されたのも大きいだろう。Flex BuilderはEclipseのプラグインとして提供され、EJBのようなバックエンドの開発と同じ環境でRIAが開発できるほか、バックエンドからフロントエンドまで一体としてデバッグできるようになるからだ。

Webブラウザの限界を超えるApollo

 また、今回のMAXカンファレンスでMacromediaは、Webブラウザのプラグインではなく、WindowsやMacintosh、Linuxの上で直接動作するFlashの実行環境として「Apollo」(コードネーム)を準備していることを明らかにしている。

 豊かなユーザー体験だけでなく、オフラインとオンラインをそれぞれ区別してサポートしたり、データ同期、ノーティフィケーション、デスクトップとの統合など、PCやOSの機能をフルに活用することができるという。もちろん、Apolloにはアプリケーションのアップデート管理機能も組み込まれ、IT部門を煩わせることもない。

 「豊かなユーザーインタフェースをWebアプリケーションのように、どこでも、どのクライアントでも、どのOSでも配信できるようにするのがわれわれのゴールだ」(ワトコット氏)

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