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JustMeetで披露の「xfy」、ジャストシステムがXMLリッチクライアント確立へ

10月19日に東京国際フォーラムで開催されたプライベートカンファレンス「JustMeet 2006」。ジャストシステムはセミナーの1つでXMLへの意気込みを見せた。

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 Webサービスを支える上でも重要視されている「XML」。Webアプリケーションとしてサービス提供されているものも、根底にはXMLがテクノロジーとして利用されていることが多い。

 XMLを利用したジャストシステムの製品「xfy」は、1999年に発表された「一太郎 Ark」の方向性を拡張し、ワープロの域を超えたソリューションとして生まれ変わったもの。現在は、2005年10月中に「xfy Basic Edition 1.0」と呼ばれるランタイム版が出荷予定だが、包括するソリューションとして後述する「xfy Enterprise」がラインアップされている。企業向けのプロダクトであり、比較的乱立しがちの現行XMLを利用しやすくするためのフロントエンドパッケージだと位置づけられている。

 xfyを支えるテクノロジーとしてのポイントは、JavaをベースとしてXSLT互換のXvcd(xfy Vocabulary Connection Descriptor)スクリプトの採用だ。XSLTと比較して高級言語といえるスクリプトを利用することで、JavaのXMLライブラリなどを駆使することなく、比較的容易にXMLを扱えることが狙いとなっている。

 また、現在ではWebアプリケーション形態の例として管理画面と実画面を分けるといったケースが多々見られるが、セキュリティ面は課題なものの、Xvcd採用によって最終プレビュー画面が即編集モードとしても利用可能なことが大きなメリットだという。同社では、Movable Typeをベースとして独自のフロントエンドを開発している。

 xfyのこれまでの直近では、2004年11月の「XML Conference」でテクノロジープレビューを披露し、2005年6月の「2005 JavaOne Conference」では「xfy Basic Edition 1.0」を発表している。

 9月17日に発表されたソリューション「xfy Enterprise」では、「xfy Server」を実稼働のサーバ環境として見せ、開発環境に「View Generator」「View Designer」「Developer's Toolkit」それぞれのツールを用意したことを表明。クライアント側では、ランタイムとして前述のBasic Editionが用意されている。

 今後は10月に出荷予定の「xfy Basic Edition 1.0」に加え、上記のツールを拡充していくことで企業内でのXML利用を加速していく狙いだという。

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