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中堅企業のコンサルタント活用法――「先生コンサル」には気をつけろ上手にパートナーを選ぶために(3/6 ページ)

中堅企業とコンサルタントは本当の意味で効率的に仕事ができているだろうか。中堅企業と仕事をすることが多い私は、彼らからコンサルタントに対する苦言を聞くたびに疑問を感じてしまう。

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先生コンサルの使い方

 先生コンサルも経営者のご意見番としてならば役に立てるかもしれない。中堅企業にとって経営者の時間と関心は重要な経営資源であり、読書に費やす時間もここに含まれる。短時間で外部の有識者から知識や刺激を得ることは有用だろう。また、セミナーや講演も、一度に多くの社員が知識を得られるという点で価値があるかもしれない。

 要するに、先生コンサルを使う場合は、本を読む代わりに先生のお話を聞く程度の使い方にとどめ、不用意に現場に下ろしてはいけないことを肝に銘じておきたい。

 また、「お話」に価値がある先生コンサルは限られていることも認識しておこう。「お話」に価値がある先生コンサルは、実体験と知識が融合、昇華した、本質的でありながら独創的なものの見方や着想を兼ね備えていなければならない。経営者のご意見番となればなおさらである。お話だけで企業の役に立てる先生コンサルこそ簡単になれるものではない。

 1つの企業で長らく勤め、中小企業診断士やITコーディネーターの資格をとってコンサルタントです、といったタイプの先生コンサルを生半可に信頼するのは危険だ。中小企業診断士であり、ITコーディネーターであった私が言うのだから間違いない……。

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