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中堅企業のシステム構築の勘所――とにかく早く稼動させるシステムインテグレーターとの付き合い方(2/8 ページ)

IT投資は「右へならへ」の時代が終わり、質が問われるようになってきた。ビジネスの基盤となりつつあるITに対して、中堅企業はいかに取り組むべきか。人材や資金面で制約の多い中堅企業のシステム構築の勘所を探る。

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ITプロジェクトはいらない

 システム構築となるとIT部門が推進する「ITプロジェクト」のイメージが強い。しかし、ITはツールであって目的ではないと言いながら、ITが主役のプロジェクトはおかしい。何より儲けるために業務をどうするかが先にあって、システム化はその後についてくるものだ。

 名は体を表すというように、「○○システム構築プロジェクト」のような「ITプロジェクト」は取り組みの目的や課題を狭めてしまい、プロジェクトメンバーや社内に誤ったメッセージを与えかねない。ネットワーク構築やPC導入などのITインフラ整備はともかく、大前提として、競争するため、儲けるための「業務改革プロジェクト」であることを認識することだ。

 このためには、まず、経営トップが明確なビジョンと達成目標を示さなければならない。これらはビジネスの戦略と整合していることが前提だが、以下の点に留意するとより効果的なものとなる。

  • 方向性を示す……将来がどのような姿になっているか、はっきりと示されている
  • 実現が期待される……株主や従業員などステークホルダーの期待に応えている
  • 伝えやすい……目的を短時間で説明できる

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