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「下請け」から抜け出すIT戦略――親会社は顧客に数倍の見積もりを出していた!「IT経営百選」に見る理想の中堅企業像(4/4 ページ)

経済産業省と情報処理推進機構(IPA)は中小企業のIT化支援を目的に、2004年8月に「IT経営百選選考委員会」を組織した。そのいきさつと選定結果が「WPC EXPO 2005」で紹介された。

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 POSシステムで製販一体化を図り、売れるものしか作らないという方針で売り上げを伸ばしているのが、靴下専門メーカーのダン(大阪市)。一足単位の受注でも、最短で確実に納品させるSCMも構築している。ダスキンのシステムを作った著名なCIOが同社に来て、このシステムを作り上げたといわれている。

下請けはゴメンだ

 建築会社のアクラホーム(さいたま市)は、以前は3次、4次の下請け企業だった。しかし、親会社が顧客に提示した見積りが同社の数倍ということを知り、下請けからの脱却を決意した。そして、独自に建築工程の材料と工数4500項目を分析した建設合理化システム「アキュウラシステム」を構築。工務店経営の近代化を実現し、見事にビジネスを新たなステージへと引き上げた。

 いずれにしても、成功している中小企業は、ビジネス戦略がしっかりしているという共通点がある。そして、あくまでも、その戦略を実現するためにITを導入、構築している。やはりこの2つが成功のカギということだ。

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