米IBMは12月21日、米Micromuseを約8億6500万ドルで買収することで合意したと発表した。Micromuse株主および規制当局の承認を経て、1〜3月期中に買収完了の見通し。
Micromuseは銀行、通信キャリア、政府機関、小売りなどの企業向けにネットワーク管理ソフトを提供。データに加えて音声とビデオトラフィックにも対応した複雑なITシステムの管理を支援している。顧客はAmerica Online(AOL)、British Telecom、NTT、米証券取引委員会、Verizonなど世界で約1800社。
IBMは今回の買収により、TivoliのITサービス管理機能強化を図る。MicromuseソフトとIBMのITサービス管理技術の組み合わせにより、IT環境の複雑性解消、運用経費削減、コンプライアンス対応のための包括的なアプローチを顧客に提供できると説明している。
買収完了後はTivoliソフト部門内の事業部としてMicromuseを運営。TivoliおよびIBMのハードとサービスにMicromuseの技術を取り入れる。Micromuseの製品は、両社の販売チャネルとIBMビジネスパートナーを通じて販売する。
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