NTTコミュニケーションズは1月30日、倉敷市においてIPv6地域公共ネットワーク「かわせみネット」を活用し、児童の安全と地域コミュニティの連携強化に貢献する電子タグ実証実験を実施する。
パッシブ型の電子タグを持った児童が、電子タグを通学経路の途中に設置したスポットにかざすことで、児童がスポットを通過した場所・時刻などの情報が保護者や学校に通知されるというシステム。
GPSなどによる自動的な見守りサービスと異なり、児童が意識的にスポットに立ちより、タグをかざす必要があるため、児童自身の安全への注意を喚起することができる。また、タグ読み取り機器の設置場所である「こども110番」参加者とのコミュニケーションの活性化、地域全体での「安全・安心なまちづくり」への機運を高める効果が期待できるという。
実証実験は2月20日から3月8日まで、土日を除く13日間の登下校時間に、倉敷市立大高小学校の通学圏において実施。ネットワーク上でのセキュリティ確保に関する検証が行われるほか、電子タグ情報のアクセス制御に関する検証が行われる。
今後は、同実証実験で得た成果の標準化を進めると共に、成果を踏まえて安全・安心なまちづくりに貢献できる電子タグを利用したサービスを検討するという。
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