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文書破壊ワーム、当面目立った被害なし
「Nyxem」ワームの文書破壊実行日となった2月3日、F-Secureによれば当面大きな被害は出ていないもようだが、被害の全容が判明するのは週末から週明けになりそうだ。
2月3日に文書破壊が実行されるとしてウイルス対策ベンダーなどが警戒を呼び掛けていた「Nyxem」ワームは、今のところ大きな被害を出していないもようだ。
セキュリティ企業のF-Secureは3日午前(グリニッジ標準時)に記載したブログで、「これまでのところ甚大な被害報告は寄せられていない」と述べている。
ただ、イタリアのメディア報道によれば、ミラノでは市のマシン約1万台がNyxem.Eに感染したため、3日はネットワークを停止させることにしたという。F-Secureのデータでは、欧州の中でイタリアは最も感染台数が多いと報告している。
Nyxemが感染しているのは大部分がホームコンピュータだとF-Secureは指摘。仕事から帰って自分のマシンを起動するまでは何も起こらないが、起動した30分後から破壊が始まり、何が起きているか気づくのは1〜2時間後の3日夜遅くになりそうだと予想する。このため被害の全容が判明するのは週末か週明けになる見通しだ。
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