OOW Tokyo 2006で全貌が明かされるOracle Enterprise Managerの新バージョン
Oracle OpenWorld Tokyo 2006の開催を控えた先月、「Oracle Enterprise Manager Release 2 Grid Control」がリリースされた。同製品は、システム管理者にどのようなメリットをもたらすのだろうか。
日本オラクルは1月11日、同社が提供する運用管理ツールの新版となる「Oracle Enterprise Manager Release 2 Grid Control」をリリースした。3月1日から3日日間、東京国際フォーラムで開催される「Oacle OpenWorld Tokyo 2006」には、Oracle Enterprise Managerの開発責任者であるジェイ・ロシター氏が来日、セッションでその詳細を説明するという。
Enterprise Manager 10g Release 2が提供する機能で、システム管理者にとって何よりもありがたいのは、「ベアメタル・プロビジョニング」と「ポリシー管理」だろう。
ベアメタル・プロビジョニングとは、新規のハードウェアに対し、データベースやアプリケーションサーバ、そしてOSまでイメージ配信して、複数のサーバを一度に構築できる機能である。
またポリシー管理では、個々に管理しているサーバの情報を収集し、セキュリティポリシーに照らし合わせられる。これは「コプライアンス・スコアリング」と呼ばれる働きであり、セキュリティ情報が可視化されたことで判明した問題点は、Enterprise Manager 10g Release 2が自動的に対処するよう設定できる。
同社はこれらの機能により、従来のように一つひとつのサーバを個別に設定する手間からシステム管理者が解放され、ヒューマン・エラーを回避できるとしている。
Enterprise Manager 10g Release 2では、その監視対象の幅広さも特徴的だ。
Oracle Enterprise Managerとしては、これまでも複数のOS上で稼動しているOracleソフトウェアの管理をサポートしてきたが、10g Release 2では、アプリケーションサーバ分野で競合するIBM WebSphereやBEA WebLogic、データベース分野で競合するIBM DB2やMicrosoft SQL Serverまでも、その監視対象としてサポートしている。
このようにEnterprise Manager 10g Release 2は、「オラクル製品のためだけの運用管理ツール」という枠を越え、企業のITインフラ全体をカバーすることを目指しており、日々のシステム運用に追われる管理者は歓迎するだろう。
同社によれば、ロシター氏によるセッションでは、Oracleの運用管理ソリューションが目指す「運用管理の自動化」というビジョンと、それを支えるテクノロジーについても紹介されるという。
Oracle OpenWorld無償登録券をプレゼント
なお、ミラクルリナックスと日本オラクルでは、「Oracle OpenWorld無償登録券」(10万円相当)を抽選で20名にプレゼントするという。
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