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管理者にトータルな運用管理を提供する千手ファミリー運用管理ツールで何ができるのか(2/3 ページ)

NRIデータサービスの運用管理ソリューション「千手ファミリー」は製品としての運用管理ツールにとどまらず、さまざまな周辺ソリューションを提供している。とは言うものの、その中心になるのはやはり運用管理ツール「eXsenju」である。ここでは千手ファミリーの中核になるeXsenjuをはじめとする3つのツールを簡単に紹介し、どのような機能を提供するのかを紹介する。

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ジョブスケジュールをオフライン環境で設定可能な「オフラインブラウザ」

 システムを運用していると、現在稼働している業務プロセスに、新たなアプリケーションを組み込むなどの作業が発生することがある。このような場合、開発者が新規アプリケーションのジョブスケジュールの仕様を作成し、運用管理者に対して書面でジョブの登録を依頼し、運用管理側で改めてジョブを登録するという作業が必要だった。

 しかし、このようなフローでは運用側での登録のミス、現在稼働しているアプリケーションのスケジュールとのバッティングなどの問題が発生する可能性がある。

 eXsenjuのオフラインブラウザ機能を使えば、いったん本番環境のデータを取得し、本番環境とは接続されていない開発環境でジョブスケジュールデータを作成/確認できる。これを使えば、本番環境からジョブのスケジュールデータを取得し、新しいジョブのスケジュールデータを現在あるジョブスケジュールと矛盾しないように作成できる。さらに、オフラインブラウザで作成したジョブスケジュールデータと現在の本番環境のジョブスケジュールデータの差分や、過去との差分も確認できる。

 オフラインブラウザで作成したジョブスケジュールデータは、千手マネージャ用のジョブスケジュール定義ファイルとして出力でき、本番環境の千手マネージャで読み込むことでそのまま本番環境に登録できるため、効率よくジョブスケジュールの登録ができ、登録ミスの発生も防げる。


オフラインブラウザによるジョブスケジュール画面

警告メッセージを集約/フィルタリングし、適切な対応を可能にするSmart Enterprise Navigator

 システムに障害が発生した場合、運用管理者の元には膨大なメッセージが集まることになる。これらの膨大なメッセージから障害の解決に必要なメッセージを抽出するのに時間がかかり、障害対策が遅れてしまうケースも多い。「Smart Enterprise Navigator(SEN)」は、これらのメッセージを集約し、適切に判断してから運用管理者へ通達するフィルタリング機能を搭載している。

 これまでは、その重要性を人間が判断し、メッセージを切り分けていたが、、ツールによりルール化してフィルタリングし、必要なメッセージだけを表示するというものだ。障害メッセージなどの切り分けは、結果的にどの人間が行っても同一の答えになるケースがほとんどなのだから、SENではこれをフィルタリング機能として実装している。

 また、人間が介在することで発生するミスもなくなるので、業務効率のアップも期待できる。

 さらにSENはeXsenjuだけでなくJP1、Tivoli、OpenViewなどさまざまなツールに対応しており、複数の運用管理ツールが導入された環境においても、メッセージを集約管理できる。


SENによるメッセージ監視画面

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