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Oracleでサービスレベルを管理しよう:運用管理ツールで何ができるのか(2/5 ページ)
Oracle Enterprise Manager 10gでは、サービスレベル管理機能を用いてシステムの運用管理を行うことで、サービスのレスポンスタイムや提供時間など、利用者に対するサービスレベルの維持/向上が可能となる。ここでは、このサービスレベル管理の実際を紹介し、どのようにシステムの運用管理を行うのかを見てみよう。
サービスレベル管理の障害対処手順
サービスのパフォーマンス低下は、ユーザーから「レスポンスが悪い」などの苦情を受けて初めて気付くといったケースが多いが、EM 10gでは登録したサービスに対してレスポンスタイムのしきい値を設定しておくことにより、プロアクティブに対処できる。レスポンスタイムがしきい値を超えた場合、EM 10gのアラート画面にその旨が表示され、管理者に向けて電子メールで警告メッセージが配信される。
ここでは、パフォーマンス低下に対する対処の手順例を挙げ、EM 10gでのサービスレベル管理の実際を見てみよう。
EM 10gにシステムを登録する
EM 10gでサービスレベル管理を行うためには、サービスを構成するコンポーネント群をまとめて「システム」として登録し、管理したいサービスと関連付けておく必要がある(画面1)。こうすることで、サービスに障害が発生した場合などに、サービスに関連のあるコンポーネントのどこに問題があるのかを把握できるようになっている。
こうしてEM 10gに登録されたサービスには、通常のプロセス死活監視のように定期的にEM 10gがアクセスし、レスポンスタイムをチェックするようになっている。これにより、サービスに何らかの障害が発生した際にも迅速に対応できる。
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