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確実に情報流出を防ぐクライアント管理はこれだ!運用管理ツールで何ができるのか(3/5 ページ)

運用管理というとサーバとネットワークの管理に目が行きがちだが、昨今問題になっているセキュリティ管理においては、サーバだけでなくクライアントを管理する必要性がある。ほかにも、業務アプリケーションのバージョンアップ時など、クライアントに対する作業を簡略化するツールとして、運用管理ツールを使うケースを見てみよう。

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業務アプリケーションを配布する

クライアントの管理にはさまざまな側面があるが、業務に関するアプリケーションの管理について考えよう。

 クライアント/サーバ環境では、サーバにデータベースが配置され、ビジネスロジックとプレゼンテーション部分はクライアントに配置する。クライアントPCが複数存在する場合、システムを正しく稼働させるためには、各クライアントに同じアプリケーションとプレゼンテーション部分がインストールされ、設定してある必要がある。

 たとえば、業務拡大に伴い、クライアントの入力画面を変更することを考えてみよう。変更の適用日には、すべてのクライアントのアプリケーションを確実に入れ替えなければならない。最も簡単なアプリケーション配布は、クライアントのアプリケーションを共有ファイルサーバに格納しておき、各クライアントが毎回そこからダウンロードしてアプリケーションを起動する方法だ。

 しかし、アプリケーションのサイズが大きい場合、アプリケーションをロードする時間だけでなく、ネットワーク回線の帯域を圧迫することになる。特に多くのクライアントから同時にアプリケーションを利用するような状況ではそれが顕著になる。そのため、サイズの小さいアプリケーションをLAN上の少ない台数のクライアントで共有する以外はファイルサーバにアプリケーションを格納するのは現実的でない。したがって、何らかの手段で各クライアントにアプリケーションを配布し、インストールを行う必要がある。

 また、アプリケーションの配布は単にプログラムファイルを入れ替えるだけでなく、クライアントごとの設定作業を伴う場合が多い。その設定は、OSのバージョンが異なるなど、クライアントの状況によって異なる。したがって、アプリケーションの自動入れ替えは、何らかの人手による操作が必要になると考えるべきだ。しかしこれらの作業を、クライアントを利用するユーザーに実行させるのは問題である。

 これらのソフトウェア配布の問題は、専用のツールを利用することで解決できる。そのために、ソフトウェア配布ツールは以下のような機能を持っていることが要求される。

  • 性能を考慮している
  • 異なるクライアント環境に対応できる
  • 確実な転送とリカバリ機能を備える

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