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日立、三重県度会町役場の窓口端末にセキュリティPCと指静脈認証装置を導入
日立は、三重県度会町役場の窓口端末に、情報漏えいを防止するセキュリティPCと不正利用を防止する指静脈認証装置が採用されたことを明らかにした。この種の発表は全国の自治体としては初めてとなる。
日立製作所は4月11日、三重県度会(わたらい)郡度会町が新たに導入した住民情報システムについて、その窓口端末にセキュリティPCと指静脈認証装置を導入、5月8日から稼動することを明らかにした。
度会町ではこれまでホストコンピュータで運用していた住民情報システムを、松阪電子計算センター(MEC)の電子自治体向け総合行政支援システム「Mscope e-ADWORLD」を用いたオープン系システムへと移行した。
同システムの刷新にあわせ、すべての窓口端末にはセキュリティPCを採用。これは日立が2005年2月に発表した、HDD非搭載のPCとICカード認証装置「KeyMobile」を組み合わせて利用するシンクライアントソリューションと見られる。これに加え、第三者のなりすましによる不正アクセスを防止する指静脈認証装置を採用するとともに、センター内でPCを一括管理するクライアントブレード型システムを構築することで、端末本体の盗難や紛失による情報漏えいを防止する高いセキュリティ環境を実現した。
住民情報システムに、セキュリティPCと指静脈認証装置を組み合わせた窓口端末を導入するのは、全国の自治体として初めてとなる。
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