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小規模、大規模向けはどうなる? UTMの「これから」:UTM――急成長する中堅企業の「門番」(3/3 ページ)
UTM(統合セキュリティ)アプライアンスはミッドレンジを対象とした製品が主流だが、もちろんそれだけではない。今後はローエンドはより安く、かつハイエンドは大規模システム向けに高可用性を追求したモデルが登場するだろう。今回は、UTMの方向性や新たに実装される機能について紹介する。
事前に「重み付け」をすればトラブルを避けられる
最後に、これまでに述べたメリットとデメリット、今後の方向性を基に、UTM購入時に考慮すべき事項を表1にまとめた。企業の規模ごとに優先レベルを設定してみたが、レベルの判断は企業のセキュリティポリシーによって異なるため、あくまで目安として考えていただきたい。このチェック表を基に、自社の重要度に合わせて重み付けをしてからUTMアプライアンスを選定すれば、導入後のトラブルを減らすことができるだろう。
次回から2回にわたり、現在発売されている主要なUTMアプライアンス製品について紹介していく予定だ。導入を検討している読者に参考にしていただければ幸いである。
野々下幸治
ウェブルート・ソフトウェア テクニカルサポートディレクター。1990年代半ばよりDECでファイアウォールに深くかかわる。2001年Axentに入社、2001年Symantecに買収され、システムエンジニアリング本部長を務める。2006年ウェブルート・ソフトウェアに入社し、現職。
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