クインランド、地域生活情報ポータルサイトを全国26地域に拡大
クインランドは、神戸市で展開していた地域生活情報ポータルサイト「Qlep」の成功を受け、千葉県船橋市をはじめとする全国23地域で同様のサイトを立ち上げることを発表した。
クインランドは4月14日、同社が2004年11月より神戸市で展開していた地域生活情報ポータルサイト「Qlep」が一定の成果を上げたことを受け、千葉県船橋市をはじめとする全国23地域で同様のサイトを立ち上げることを発表した。
Qlepは、「Quinland Life Event Portal」の略で、同社が開発した「リアルタイム情報配信・更新機能」「地域限定型検索エンジン」「地図連動型情報システム」「ブログ」などが組み合わさった形のポータルサイト。行政や地域のメディアと連携し、防災情報や防犯情報、身近なニュースなどを提供する。
従来存在した地縁中心のコミュニティーがその力を弱めた昨今、地域コミュニティーのあり方が問われている。「防災・防犯情報」「子育て・育児情報」など生活上で必要な地域情報の必要性が顕在化し、新しいコミュニティーや情報交流の場を形成することが行政の課題となっている。
しかし現在、地域情報に特化したサイトの多くは、個人やNPO法人などが運営しているケースが多い。このため、リアルタイム性に乏しかったり、生活者が本当に必要とする買い物情報やイベント情報などが断片的にしか提供されていないことも珍しくなく、本格的な地域コミュニティーの形成には至っていない。
Qlepでは最新の生活圏情報をリアルタイムで配信するなどしてこうした課題を解決しようとしている。また、同社は2006年2月、全国の商工会議所を束ねる日本商工会議所と協業する形で中小企業の経営課題を考えるポータルサイト「CHAMBER WEB」を立ち上げているが、今後、Qlepを利用している地域の中小企業に対し、マーケティング支援や販促支援などのサービスも提供していく予定。
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